W2がAI活用PoCサービスに「需要予測AI」を追加 Portus AIと協業

ECのミカタ編集部

W2、Eコマース開発におけるAI活用PoCサービスラインナップに「需要予測AI」を追加

W2株式会社(以下:W2)は2025年1月28日、Portus AI株式会社(以下:Portus AI)と協業し、W2が提供するAI活用PoCサービスに「需要予測AI」を追加したことを公表した。

従来の予測システムを上回る精度

W2はEC事業者向けに、顧客・購買情報などのデータと生成AIを活用した、売上の拡大、業務工数の削減、生産性の向上、そして新たなイノベーション創出を目的として、AI活用PoCサービスを提供している。

今回、データ分析、AI・IoTソリューションを提供するPortus AIとの協業によって、同サービスのラインナップに「需要予測AI(以下:本機能)」が加わった。

本機能では、需要予測の成果を誤差1〜5%に抑えるために必要なデータ量と、それに伴う需要予測の想定精度が検証できる。

需要予測の誤差が1〜5%にできることが確認できれば、需要予測アプリケーションの開発と提供が可能になる。また、本機能ではECシステムに蓄積されたデータとサードパーティデータを自動再学習するため、進化し続けるAIモデルの活用と、より精度が高い需要予測が実現する。

※画像元:Eコマース開発におけるAI活用PoCサービスラインナップに「需要予測AI」を追加(W2株式会社)

在庫管理から運営コスト削減までを実現

在庫管理から運営コスト削減までを実現

Portus AIが提供するAI需要予測技術は、独自のアルゴリズムと高度な機械学習モデルを用いることで、従来の予測システムを大幅に上回る精度を実現する。

過去の売上データや市場動向、外部要因データを統合的に解析し、リアルタイムに最適な需要予測を算出することで、EC事業者は以下の効果を期待できるという。

◆在庫の最適化
◆販売機会の最大化
◆運営コストの削減


EC業界に限らず、需要予測は専門的な知識を要し、属人的な判断に頼りがちなため難しいとされている。「需要予測AI」の活用によって、在庫・物流コストの最適化に加え、メガトレンドに基づくマーケティング戦略の策定が実現するだろう。

在庫管理の精度向上は重要な戦略

在庫管理の精度向上は重要な戦略

W2株式会社執行役員である丸山陽氏は本機能提供について、以下のようにコメントしている。

「消費者の購買行動は多様化し外部要因に影響されやすいため、正確な需要予測は非常に困難です。(中略)私たちは、AIによる需要予測を活用することで、EC事業者が適正在庫を維持し、販売機会を最大化できる世界を目指しています。在庫管理の精度向上は、単なるコスト削減ではなく、事業成長に向けた重要な戦略です」

事業成長を加速させる機能として、多くの事業者から注目を集めるだろう。


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