ECアプリのダウンロード数、2024年に日本では20%増加 Sensor Tower調査
Sensor Towerが「2024年ECアプリ・EC関連ブランド市場インサイト」を公表した。同レポートは日本を含めた世界のECアプリおよびEC関連ブランドを分析しており、ECアプリのダウンロード数の推移やダウンロード数成長ランキングなどが発表されている。
※本レポートで集計されたダウンロード数に関するデータは、App StoreおよびGoogle Playにおけるダウンロード数の推定値であり、事前ダウンロード、重複ダウンロード、サードパーティのAndroidマーケットからのダウンロード数は含まれていない。また、Google Playは中国本土では利用できない
ラテンアメリカ、東南アジア、日本でECアプリのダウンロード数が20%以上増加
世界におけるECアプリのダウンロード数は、2019年から2024年にかけて43億から65億まで増加。2024年、世界のECアプリのダウンロード数は、前年から5.6%増加して65億に達し、そのうち63%がGoogle Playからダウンロードされている。
2023年と比較してECアプリのダウンロード数が特に伸びている地域はラテンアメリカ(26%増加)で、東南アジアと日本でもそれぞれ20%増加している。また、東南アジアではインドネシアとフィリピンにおけるダウンロード数の増加が際立っているという。
※画像元:2024年ECアプリ・EC関連ブランド市場インサイトレポート(Sensor Tower)
ダウンロード数成長ランキング、日本では「マツキヨココカラ」が躍進
2024年の日本でダウンロード数が最も増えたアプリは株式会社マツキヨココカラ&カンパニーのモバイルアプリ「マツキヨココカラ」。同アプリは2024年の日本におけるモバイルアプリのダウンロード数ランキングでも、「TikTok」「Temu」に次ぐ3位に。レポートでは、『高いブランド力と便利なワンストップサービスでリリース直後から消費者の好感を得ている』と増加の要因が考察されている。
世界累計ダウンロード数で9億に迫る「Temu」
一方、世界におけるダウンロード数で群を抜くのが「Temu」だ。2024年の世界でのダウンロード数は前年比69%増の5億5000万、2024年12月現在の世界累計ダウンロード数は9億に迫っており、ECアプリのダウンロード数とダウンロード数成長の両ランキングでトップに立つ。
Temuは2025年1月、品質保証制度を大幅に拡張し、試験およびコンプライアンスにおける世界の企業との連携を深めることで商品の検証体制を強化することを発表。日本国内の販売事業者を自社のオンラインマーケットプレイスに招致するプログラムも開始している。世界のEC市場に大きな影響を与える存在として、引き続き注目を集めそうだ。
※参考:Temuが日本の販売事業者を招致するプログラムを開始