X、Y、Z世代がセール・キャンペーンでお得に感じる条件は? PRIZMA調査

ECのミカタ編集部

X.Y.Z世代別で購買傾向や実態を調査!お得感に感じる要素とは?

株式会社PRIZMA(以下:PRIZMA)が、年に1回以上ECサイトで買い物をしているZ世代(15〜27歳)、Y世代(28〜42歳)、X世代(43〜58歳)を対象に実施した「セール・キャンペーンに向けた世代別EC利用調査」の結果を公表した。各世代がECでのセールやキャンペーンの情報をどのように知り、どう感じているのか。一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査期間:2025年1月10日〜1月14日
◆調査人数:515人
◆モニター提供元:PRIZMAリサーチ
◆調査対象:年に1回以上ECサイトで買い物をしているZ世代(15〜27歳)、Y世代(28〜42歳)、X世代(43〜58歳)
◆調査手法:PRIZMAが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
◆出典:セール・キャンペーンに向けた世代別EC利用調査(株式会社PRIZMA)

買い物1回あたりの金額は「1000円以上~3000円未満」が最多

「購入する前に、その商品を知ってECサイトを訪れるきっかけは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、全体では「検索エンジン(41.2%)」が最も多く、「ECサイト内のおすすめ商品や特集ページ(29.5%)」「YouTube広告や動画レビュー(17.5%)」「SNS広告(16.1%)」と続いた。

「ECサイトの買い物で1回に使う金額を教えてください」と質問したところ、全体では「1000円以上~3000円未満(39.8%)」が最も多く、「3000円以上~5000円未満(29.1%)」「5000円以上~1万円未満(17.9%)」と続いた。

世代別に見ると、X世代で「1万円以上(9.3%)」の割合が他の世代より多く、全世代で最多だった「1000円以上~3000円未満」の中でも特にZ世代(46.5%)が他世代より割合が高い傾向が確認された。

割引率、ポイント還元に「お得感」を感じる

「ECサイトで大規模セールやキャンペーンがあるとき、購入する頻度はどのくらいですか?」との質問では、全体では「気になる商品がある場合のみ購入する(42.9%)」が最多に。セール時であっても、興味のある商品がなければ購入しないと考える顧客が多いことが見受けられる。

また、「セール・キャンペーンで『お得感』を感じるのはどのような条件ですか?(複数回答可)」と質問したところ、下のような結果が並んだ。

全体では「割引率が高い(70.0%)」が最も多くなり、「ポイント還元率が高い(52.6%)」「送料無料(52.0%)」と続いた。

世代別では、Y世代で「割引率が高い(76.3%)」の割合が特に高く、X世代では「ポイント還元率が高い(61.0%)」が他の世代よりも重要視されている傾向が確認できる。また、Z世代は「おまけやノベルティ(12.7%)」といった購入特典への注目が他世代よりやや高い点が特徴だ。

事業者側としては、割引率の高さに加えて、世代ごとに異なる要素を訴求することも重要と言えるだろう。

情報入手先は世代間で異なる結果に

また、「セール・キャンペーン前に事前告知される情報はどこで知りますか?(複数回答可)」との質問に対して、全体では「ECサイトや公式アプリからの通知(58.3%)」が最も多くなっている。

X世代で「ECサイトや公式アプリからの通知(71.7%)」の割合が突出して高く、Y世代でも「ECサイトや公式アプリからの通知(56.9%)」が中心に。一方、Z世代では「SNSの公式アカウントの投稿(31.0%)」や「YouTubeやTikTokの動画広告(26.6%)」といったSNSや動画経由の情報収集が目立つ。

さらに「購入を検討する際、参考にする情報源は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、下のような回答が得られた。

※「購入を検討する際、参考にする情報源は何ですか?(複数回答可)」に対する回答

全体では「ECサイトや公式アプリからの通知(48.2%)」が最も多くなり、X世代、Y世代でも同様の結果に。一方、Z世代では、「インフルエンサーや有名人の投稿・紹介(33.7%)」や「YouTubeやTikTokの動画広告(27.9%)」といったSNSや動画コンテンツが特に参考にされている傾向が強く見られた。

ターゲットとする世代に応じた戦略を構築することが、セールやキャンペーンにおける効率的な訴求につながると言えそうだ。本調査結果も活用しつつ、顧客に寄り添った施策を心がけたい。


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