CRE、大型物流施設「ロジスクエア京田辺A」を竣工 すでに内定率は100%に

ECのミカタ編集部

CRE、大型物流施設「ロジスクエア京田辺A」竣工

株式会社シーアールイー(以下:CRE)が京都府京田辺市で開発を進めていた大型物流施設「ロジスクエア京田辺A」が、2025年2月15日に竣工。竣工に先立って複数のテナント企業と賃貸借について合意済みで、内定率100%となっていることも合わせて発表された。

新名神高速道路の全線開通を見据え、さらなる利便性向上にも期待

京田辺市は京都府南部に位置し、人口集積地である大阪北摂エリアや京都中心部へのアクセスにも優れ、物流拠点立地として優位性を備えている。

多くの工場・倉庫が立地する大住工業団地に隣接しており、高速道路へのアクセスにも優れ、広域道路の結節点として交通ネットワークの利便性に恵まれている立地にある。将来的には新名神高速道路の全線開通(※1)によって、新たな広域物流ネットワークが構築、さらなる利便性向上が期待されている。

◆「ロジスクエア京田辺A」概要
▷所在地:京都府京田辺市大住門田、他
▷敷地面積:約6万6255㎡(約2万坪)
▷用途地域:工業専用地域
▷主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
▷延ベ面積:15万6333㎡(約47万坪)
▷着工:2023年4月17日
▷竣工:2025年2月15日

※1:八幡京田辺ジャンクション〜高槻ジャンクション 間(2027年度予定)、城陽ジャンクション〜大津ジャンクション間(2028年度以降)

◆ロジスクエア京田辺A地図

※画像元:大型物流施設「ロジスクエア京田辺 A」竣工(株式会社シーアールイー)

就業環境の向上も意識

倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡(2.5tフォークリフト走行可)、有効高さは各階6.0m(4階のみ5.5m)以上を確保している。

テナント区画として、各階をワンフロアで利用する場合は両面バースを備えた約8700坪~約1万300坪を平面で使用することが可能だ。各階を4分割することで最大16テナント(最小区画約1800坪)の入居が可能な設計としている。

また、アメニティとして、4階の3カ所に売店を併設したカフェテリアを設けており、施設内のどこからでも利用しやすく、働く人の就業環境の向上に寄与する仕様に。敷地内には従業員やドライバー専用の売店、休憩室を備えた約138坪の共用棟を設置。「ロジスクエア京田辺B」完成後にはA・B両棟の従業員及びドライバーが利用できる施設としている。

◆カフェテリア

※画像元:大型物流施設「ロジスクエア京田辺 A」竣工(株式会社シーアールイー)

古都の街並みにも溶け込む施設を目指す

環境面では、廃材をリサイクルしたタイルなどの建材を施設各所に使用。共用棟を木造建築とすることで約71t、共用棟内のカフェテリアで京都府内の森林から伐採した木材を使用した家具を採用することで、約1.9tの二酸化炭素貯蔵(※2)を実現するなどカーボンニュートラルに向けて大きく貢献する施設となっている。

CREは同施設について「桜や竹などの植栽や、共用棟内に箱庭を設けることで、京都の風情や四季を感じられる空間を提供しており、地域のシンボルとして古都の街並みにも溶け込む施設を目指している」とコメントする。

開発や企業立地が活発化し、中期的な人口増加も見込まれるという新名神高速道路沿線における、新たな物流拠点として期待されるだろう。

※2:林野庁「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」に準拠し、この建築物に利用した木材が貯蔵している炭素(CO2換算)量を算出


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