TSI、30以上のブランド公式オンラインストアをShopifyで統合
Shopify Japan株式会社(以下、Shopify Japan)は、株式会社TSI(以下、TSI)がShopifyのPlusプランを導入し、TSIで展開する30以上のブランドのオンラインストアを統合したサイト「mix.tokyo(ミックスドットトウキョウ)」を2025年2月20日にリニューアルオープンしたことを発表した。
基盤の一本化により事業効率化と顧客体験向上を目指す
「NANO universe(ナノ・ユニバース)」などを展開するTSIは、2011年の設⽴以来、各ブランドの⾃主性を重視し、ブランド力の強化を通してグループ全体を成長させてきた。
今回の「mix.tokyo(以下、本サイト)」のリニューアルによって、これまでブランドごとに分散していたオンラインストアの基盤を一本化。Shopify Japanによれば「事業の効率化と顧客接点強化による顧客体験の向上が実現した」という。
また、これまでブランド単位等で運営されていた会員メンバーズサービスも「mix.tokyo members」に統合。顧客は統一された会員プログラムを活用しながらポイントやパーソナライズされたサービスを享受できると説明する。
コスト効率と運用負担の最適化を図る
TSIでは過去10年以上にわたり、ブランドごとにカートシステムを用いて運営してきたが、運用負担の増加や機能追加の限界が顕著になっていたという。そこでShopifyの採用に加え、株式会社Stackが提供する⼤手小売企業向け基幹システム「SQ β版」のPoC(概念実証)を進めることで、コスト効率と運用負担の最適化を図った。
オンラインストアの構築にあたっては、ShopifyおよびShopify Plusパートナーである株式会社R6Bが⽀援を行い、30以上のブランドの統合や複数の外部システムとの統合を推進。プロジェクト開始後、開発着手から6カ月でのローンチを実現させたという。
TSIのEC事業統括部 副部⻑ 岸武洋氏は本件について「ブランド間の相互送客や一元化されたデータ活用等、Shopifyのテクノロジーを活用し、さらなるEC体験の向上を⽬指していきます」とコメント。
将来的にはShopify POSの導入により、実店舗とオンラインの連携を強化し、越境EC展開も視野に入れているという。オンラインストア基盤を統合することで生まれるさまざまなメリットと可能性を見据えた取り組みと言えそうだ。
◎参考:ECサイトをリニューアルしたナノ・ユニバース、使いやすさとポイント制度が鍵 【TSI セミナーレポート】