約7割が「EC・オンラインショップ」でエンタメグッズを購入 ウルロジ調べ
ディーエムソリューションズ株式会社(以下、DMソリューションズ)は2025年3月18日、「エンタメグッズの購買に関する意識・実態調査」の結果を公表した。本記事では一部の内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査対象:20〜40代の男女
◆調査人数:500名
◆調査条件:アニメ・マンガ、アイドルなどの推し活を現在行っている
◆調査対象エリア:全国
◆調査期間:2025年3月10日~3月13日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査元:ウルロジ調べ
◆出典:エンタメグッズの購買に関する意識・実態調査(ディーエムソリューションズ株式会社)
約7割が「EC・オンラインショップ」でグッズを購入
「あなたが欲しいと思う推し活・オタ活グッズを教えてください」と質問したところ、欲しいグッズ形態の上位3位は、「アクリルスタンド」50.8%、「キーホルダー」47.4%、「ぬいぐるみ」42.0%が上位に並んだ。
続いて、「主にグッズを購入している場所を教えてください」と質問したところ、最も多い場所は「EC・オンラインショップ」で68.0%を占めた。続く「グッズ専門店」は43.8%、「イベント会場」は38.0%、「フリマアプリ」は23.0%となり、大多数が「EC・オンラインショップ」でグッズを購入している状況が明らかとなった。
本結果についてDMソリューションズは、「オンラインでのグッズ購入が主流になっていることが明確にわかります。これは、時間や場所を選ばずに購入できる利便性に加え、EC限定販売といったプレミア感の演出も効果を発揮していると考えられます」とコメントする。
欲しいグッズを確実に手に入れたいニーズ
「買ってみたい・買いたいと思うグッズの販売形式について教えてください」と質問したところ、最も期待されている販売形式は「通常販売」で73.2%を占めた。次いで「受注生産」51.0%、「数量限定生産」34.6%と続く。
受注生産と数量限定生産への期待が高い一方、「ランダム販売(ガチャガチャ)」への期待は低下していることがうかがえる。
DMソリューションズは、「受注生産への期待が高いことは、ファンが確実に欲しいグッズを手に入れたいというニーズの強さを反映していると考えられる」と分析。数量限定生産への期待も依然として高く、希少性のあるグッズへの関心の高さがうかがえると続けた。
同社は今後のグッズ販売について、ファンの確実な入手ニーズに応える通常販売や受注生産を重視しつつ、ランダム販売は一部の企画として取り入れるといったバランスの取れた戦略が有効かもしれないとした。
丁寧な梱包が顧客満足度向上につながる
「買ったグッズを開封せずに保管していることはありますか?」と質問したところ、「ある」と回答した人が63.6%であり、「ない」と回答した人の36.4%を大きく上回った。
DMソリューションズはこの結果について、「グッズが単なる消費財ではなく、コレクションアイテムや保存用としての価値も持っていることを示唆している」と指摘。輸送中の破損や汚れは、未開封で保管したいファンにとって大きな問題となるため、丁寧な梱包が顧客満足度向上につながるとした。
続けて、「普段、買ったグッズは汚破損がないかチェックをしていますか?」については、「毎回チェックしている」が35.6%、「時々チェックしている」が33.8%であり、合わせて約7割の人が何らかの形で汚れや破損のチェックを行っていることが判明した。
同社は本結果について、「グッズの製造段階における品質管理はもちろんのこと、出荷前の検品体制を強化することが極めて重要」と述べる。
商品の状態が正確に伝わるような情報提供や、丁寧な梱包による汚れ・破損防止策がECサイトには求められる。エンタメグッズを取り扱う事業者は、本調査内容を参考に今後の施策を検討してほしい。