Shopify Japanが3月の販売動向を発表 新生活で「快適さ・実用性・利便性」を重視
Shopify Japan株式会社(以下、Shopify Japan)は2025年4月9日、同年3月の日本国内におけるShopifyを利用する事業者の販売動向(※1)を発表した。
若年層を中心に“プチ贅沢”な調理アイテムが伸長
Shopify Japanは、「新生活」シーズンにあたる3月の消費者の行動傾向として見られた主なものを以下のようにまとめている。
◆自炊の優先度が上昇
オーブンの売上は前年比+2365.6%、トースター・グリルも+1381.2%増加するなど、若年層を中心に、基本的な調理家電を超えた“プチ贅沢”な調理アイテムへの投資が進んでいる。
◆新生活に向けた空間づくり
デスクライトは+1046.8%増と大幅に伸長し、自宅でのワークスペースや勉強スペースを整える動きが見られた。
◆清潔な環境で始める新生活
掃除関連商品の需要が高まり、新生活を清潔な空間で始めたいという実用的なニーズが浮き彫りになった。
◆省スペースで使える機能的な家具の需要増
すのこベッドフレーム、ラック付き本棚・シェルフといった、都市部の限られたスペースを有効活用できる家具の売上が伸長した。
◆季節感を意識したファッション
ウィンドブレーカーやトレンチコートといった通勤向けアウターの売上が伸長。また、クラシックビキニは+1278.2%と大幅な増加を記録し、レジャーや夏のバカンスを見据えた購買傾向も見受けられた。
快適で清潔な暮らしや自立した生活を重視
今回のデータについて、Shopify Japan暫定カントリーマネージャーのショーン・ブロートン氏は以下のようにコメントしている。
「Shopifyのマーチャントデータからは、日本の消費者のライフスタイルの優先順位がどのように変化しているかが見えてきます。この春、若い世代は新たな人生のステージに踏み出す中で、快適で清潔な暮らしや自立した生活を重視し、自分らしく過ごせる空間づくりへの投資が目立ちました」
4月の進学や就職を控えた3月は例年、生活必需品を中心とした消費が増加する傾向がある。2025年も同様の傾向が確認されたが、今年は特に「快適さ」「実用性」「日々の利便性」を重視する消費が際立ったようだ。本調査で見えた傾向を、春の施策の振り返りや来年の販売戦略立ての参考の一つとして役立ててほしい。
※1:2025年3月1日から3月31日までの販売実績を、前月(2月1日から2月28日)のデータと比較