SBPSがNomupayと資本・業務提携 アジア圏での決済ソリューション提供を強化

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EU・アジア圏で現地決済手段を提供するNomupayと資本・業務提携

ソフトバンク株式会社の子会社で、ファイナンス事業の中核を担うSBペイメントサービス株式会社(以下、SBPS)は2025年6月3日、EU・アジア圏で現地決済手段やグローバル水準の決済プロダクトを提供するNOMU PAY LIMITED(以下、Nomupay)と資本および業務提携に係る契約を締結したことを発表した。

加盟店の国際的なビジネス展開を支援

今回の契約に基づき、SBPSは、関係当局等からの許認可取得を前提に、Nomupayに約4000万米ドル(約58億円)を出資し、同社株式の13.8%を取得する予定。また、SBPSのグローバル事業推進本部 本部長の酒井 暁氏が、Nomupayの取締役に就任した。

両社は営業における協業やシステム連携を進めながら、日本を含む各地域の加盟店が持つ課題を解決し、加盟店の国際的なビジネス展開を支援する方針。SBPSの加盟店は、アジアをはじめ世界中で自社の商品やサービスの販売に伴う決済が可能となる。これにより、現地法人の設立などの地理的な制約を受けずに、多様な現地決済手段を契約・活用できるようになり、日本国内の拠点や体制を維持したままでの国際展開が実現する。

SBPSでは具体的に「特に、物理的な在庫を持たないゲームや電子書籍などのデジタルコンテンツを取り扱う加盟店にとっては、機動的に世界へ商圏を広げる大きな好機になる」としている。

アジア地域のキャッシュレス社会実現へ取り組む

SBPSの代表取締役社長 兼 CEOである榛葉淳氏は本件について「今後は、SBPSが持つ先進的な技術力やデジタル決済の専門知識を活用しながら、Nomupayとの協力関係をさらに深め、アジア地域におけるキャッシュレス社会の実現に向けて積極的に取り組んでいきたいと考えています」とコメントしている。

両社は、海外展開を目指す加盟店に対して、現地市場の情報提供や事業特性に応じた提案など、単なる決済手段の提供にとどまらない包括的な支援を行う方針を示している。アジア圏における決済ソリューションの提供を強化することで、日本とアジアをつなぐ架け橋としての役割も期待される。

※画像元:SBペイメントサービス株式会社