商品検索における生成AI利用率、20代で17%と若年層から浸透の兆し いつも調査
株式会社いつも(以下、いつも)は2025年6月11日、ネットでの探索行動とAI検索の利用実態に関するアンケート調査の結果を発表した。
調査概要
◆調査時期:2025年4月
◆調査方法:Webアンケート
◆調査機関:ノウンズ株式会社
◆調査対象:国内の20代~60代の男女(Knowns消費者モニター)
◆回答者数:513名
※質問項目によって一律ではない点に留意
◆出典:商品検索における生成AI活用の実態調査レポート2025(株式会社いつも/調べ)
20代の約2割が生成AIを使用して商品検索
【直近の半年間で、商品を探す際にどのような手段で検索したか】という質問に対しては、「Amazon内検索」が65.3%、「楽天市場内検索」が54.0%とそれぞれ過半数を超えた。以降に「Google検索」44.4%、「YouTube」25.9%と続き、「生成AI」に関しては7.0%にとどまった。
同じ質問への回答を年代別にみると、商品探索において生成AIを利用している人の割合は、20代で17.3%と比較的高かった一方、60代は3.3%と明確な年齢差が表れており、いつもでは「若年層で一気に浸透が進む兆し」と考察している。
試しているが、定着していない現状が浮き彫りに
【直近の半年間で以前より増えた検索手段は何か】と質問したところ、「Amazon内検索」が25.5%とトップになり、生成AIを挙げたのは5.8%にとどまった。
一方で、生成AIの経験率は47.1%と高いことから、いつもは「"試してはいるが定着していない"現状が浮き彫りになった」と指摘した。
AI商品検索に求められる機能については(※)、 「自動絞り込み(自分の条件《価格・目的・生活スタイルなど》に合った商品を絞り込んでくれる)」が47.0%でトップ。「複数の通販サイト(Amazon・楽天など)の価格やレビューを比較・要約してくれる」「クーポン・ポイント・セール情報を加味して、一番お得な購入方法で実行してくれるなら使いたい」も上位にあげられた。
※【今後AI検索(ChatGPTなど)を使って商品を探すとしたら、どのような機能や体験があれば「使ってみたい」と思う?(複数回答)】に対する回答
いつもでは、「昨今、消費者の商品探索行動は、Instagram、YouTube、TikTokなどのSNS検索が台頭し、マーケティングの多様化・高度化の一途をたどっている」としたうえで、ブランド企業にとっては、AI検索を“新たなユーザー接点”として捉え、対応していくことが今後の事業課題となると予想している。