CRM元年の2015年、国内初ECや通販特化の協会が活動開始
本物のリレーションシップ通販CRMの普及目指す
一般社団法人日本通販CRM協会は、日本初となるEC・通販に特化したCRMの普及と研究を目的とした、協会発足と活動開始の発表会を行った。
CRMとは「Customer Relationship Management」の頭文字をとったもので、情報システムにより顧客の属性や行動履歴などを記録管理し、個々それぞれに対し適切な行動を取ることで、優良な関係性を築くとともに顧客満足度を高める取り組みのこと。ECにおいては「WEB上のおもてなし」などと表されることが多い。
日本通販CRM協会は「本物のリレーションシップ通販CRM普及活動を通じ、消費者にとって快適な通販業界・CRM業界へ発展させる」という理念のもと、通販業界を支える消費者のために、必要な情報を必要なときに必要なだけ受け取れる通販業界を、目指す方向として定めている。
近年レスポンス(反応)重視となっていた同取り組みを、本来のリレーションシップ(関係性)に変換することが急務であると考える。消費者がより快適な通販を行える社会、業界へと発展させることで、市場全体の育成にも貢献していきたいとしている。
日本通販CRM協会の4つの軸と3つの活動
活動内容の説明講演では、協会代表理事の向徹氏が登壇する。日本通販CRM協会の活動には
・消費者にとって快適な業界育成
・EC、通販市場の向上
・EC、通販CRM市場の向上
・優良CRM活動からEC、通販事業者の発展に貢献する
という4つの軸があり、共通項として「リレーションシップの向上」に重きを置くことがあげられる。一方的なセールス情報をメールやDMで送り続ける営業活動では、消費者は必要のない情報に辟易し、いずれ反応しなくなっていく。こうした現象は、EC、通販業界そのものの足かせになりうるとし、改善策としてCRMの普及が急務であると向氏は語った。
本来消費者にとって価値のある企業からの情報を、関係性を築いた上で適切に提供していくために、4つの軸は必須であるとした。
その4つの軸に則り、CRMを普及させるための実際の活動内容は、CRMに関わる第一人者によるセミナーを毎月開催する講演会や、業界全体から見る自社の位置と業界同行を把握するためのデータレポート提供、そして顧客満足推進マーク(CRMマーク)の進呈の3つ。
消費者がサイトを見ただけで安心できる指標となるCRMマークは、「スタンダード」「ゴールド」「プラチナ」に識別し、各企業のCRM実施度に応じて進呈するという。
設立記念レセプション&セミナー開催決定
日本初のEC、通販に特化したCRM専門協会である同協会は、ECに知見の深い各企業の代表取締役などが集結し発足した。
事業者にとって「通販を行う=通販CRM活動を行う」という考え方を標準化していくことにより、市場の顧客満足度向上と活性化が進み、協会も発展し、CRMのビックデータをもって「通販のミライ」を創出していくことを提唱する団体へと進化していきたいと理事達は語った。
なお、2015年5月14日(木)には設立記念レセプションとセミナーの開催が決定している。大手EC企業や通販企業による会員登録や参加もすでに決まっており、最新のEC、通販CRM業界の同行を知ることができる貴重な会となっている。
参加希望社は下記URLよりWEB申し込み、または電話FAXによる受付予約にも対応するとしている。
詳細URL: http://japan-crm.org/ohirome/
◆理事プロフィール
代表理事【向徹】
EC・通販専用CRMツール「うちでのこづち」を運営する、株式会社E-Grantの代表取締役社長
うちでのこづち:http://www.uchideno-kozuchi.com/
理事【小林亮介】
EC業界特化型メディアのパイオニア「ECのミカタWEB」「ECのミカタ通信」を運営する、株式会社Ryo-MAの代表取締役社長 日本通販CRM協会ではEC企業へのCRMの普及・広報活動を担う。
ECのミカタWEB:http://ecnomikata.com/
ECのミカタ通信: http://ecnomikata.com/journal/
理事【米田哲郎】
人材・営業コンサルティングサービスなど包括的に提供する、株式会社シーピーユーの代表取締役社長 日本通販CRM協会では顧客満足マーク普及戦略・CRM運用コンサルタントの育成を担う。
株式会社シーピーユー:http://www.bizcpu.co.jp/index.html