9割以上のクリエイターがTikTok Shopを「気になる」と回答 いつも調査

最終更新日:

ECのミカタ編集部

“共感型コマース”が新たな熱量を生み出す。国内TikTokクリエイターへの調査から読み解く日本ならではの「TikTok Shop」の特性が浮き彫りに

株式会社ピースクリエイション(以下、ピースクリエイション)は2025年8月19日、「TikTok Shopに対する意識調査」の結果を公表した。

調査概要

◆調査名:TikTok Shopに対する意識調査
◆調査対象:TikTokで活動をしているクリエイター
◆調査方法:アンケート調査(インターネット調査)
◆有効回答数:50名
◆調査期間:2025年7月21日~27日
◆調査元:株式会社いつも調べ
◆出典:TikTok Shopに対する意識調査(株式会社いつも)

9割以上が「気になる」と回答

「TikTok Shopがすごく気になっている」と回答したクリエイターは92%を占める。

ピースクリエイションはこの結果について、「TikTok Shopは、単なる新機能ではなく、クリエイターにとって“次の挑戦の場”として認識されている。市場の成長性とエンタメ性が、関心を強く引きつけている」と分析する。

期待と不安が共存する、TikTok Shopの印象

TikTok Shopの印象については期待と同時に"不安"も共存していることが明らかとなった。

ポジティブな意見では「売上が伸びそう」(82%)、「新しいチャンスがありそう」(78%)、「TikTokとの相性が良さそう」(52%)と半数以上が回答。「無名でも勝負できそう」(30%)という声もあり、個人の挑戦を後押しする場としての期待が見受けられる。

一方、不安については「どこまで稼げるか不透明」(66%)、「競争が激しそう」(52%)、「商品知識が必要」(48%)など、収益性や参入障壁に対する懸念が多数を占めた。「在庫準備が大変」「ライブ配信が難しそう」「顔出しのハードル」など、運用面での不安も一部で見られた。

クリエイターの視点理解が重要

「TikTok Shopを始める際に、どんなサポートがあれば使いやすいと思いますか?」という質問に対しては「商品選定のサポート」(84%)、「企画支援」(72%)、「売上分析機能」(56%)が上位にランクイン。「配信機材の提供」は44%とやや低めとなった。

ピースクリエイションは今後について、次のようにコメントしている。

「TikTok Shopの運用を成功させるには、企業側がクリエイターの視点を理解し、商品選定や演出方法まで共に設計する“伴走型支援”が重要。さらに、日本では視聴者との関係性を重視するクリエイターが多いため、単なる”情報発信”ではなく“共感を生む体験”としての設計が、ユーザーの購買行動につながる鍵となる」

TikTok Shopの活用を検討する企業やブランド担当者にとって、本調査は今後の施策設計に役立つ内容といえるだろう。