JADMA「2024年度通販市場売上高」を発表 前年比7.3%増
公益社団法人日本通信販売協会(以下、JADMA)は、2024年度《2024年4月~2025年3月》のECを含む通信販売市場の売上高について調査し、速報値を公表。同発表によれば、2024年度の通販の売上高(市場推計値)は前年比7.3%増の14兆5500億円となった。
※調査対象等、詳細は下記の概要を参照
通販・EC市場は14兆円規模に
JADMAが公表した調査結果によると、2024年度のECを含む通販の売上高(市場推計値)は14兆5500億円で、金額ベースにすると前年に比べて9900億円増加となった。
円安などによる原料価格の高騰が進むなか、2024年度の伸び率は前年を0.6ポイント上回る結果に。直近10年の平均成長率は9.1%で、マイナス成長を記録した1998年度以来、26年連続で増加傾向が続いている。
主要企業を中心に堅調な成長が続く
今回の結果について、JADMAでは次のように考察している。
「通販・EC市場では、売上規模の大きい主要企業を中心に堅調な成長が続いています。加えて、業界全体の動向としては、主にコールセンターやフルフィルメント、マーケティング領域におけるAIの活用による業務効率化の進展や、企業のM&Aを通じた事業多角化の動きが目立っています」
なお、同協会は2025年11月に商品別や媒体別などを分析したレポートを「第43回通信販売企業実態調査報告書」として刊行予定としている。
調査概要
2024年度通信販売市場調査の概要について
◆通販市場の売上高は、JADMAの会員情報に加えて、協会会員 385 社(調査時点)を対象に実施した「第43回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員392社の売上を加えて算出
◆推計値は、衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心
◆調査期間:2025年6月24日~8月18日