「ZenLuxe」がAI真贋鑑定サービス「Entrupy」を導入 偽造品リスクを低減
ZenGroup株式会社が運営するラグジュアリーブランド専門の越境ECモール「ZenLuxe(ゼンラクス)」は、Entrupy Inc.が提供するAI真贋鑑定サービス「Entrupy(エントルピー)」を導入し同サービスが対応する22のブランド・モデルを対象に真贋鑑定を実施することを発表した。
リユース市場における偽造品リスクを削減
「Entrupy」は、米国ニューヨークに本社を構えるデータサイエンティストによって設立されたAI真贋鑑定サービス。今回の導入により、「ZenLuxe」では海外顧客に発送される商品のうち、「Entrupy」が対応する22のブランド・モデルを対象に真贋鑑定が行われることとなった。
本サービス導入による効果とメリットについて、ZenGroupは次の内容を挙げている。
◆海外顧客にとってのメリット
▷取引に対する安心感:偽造品購入のリスクを大幅に削減。
▷鑑定書付き商品を受け取れる:世界中の中古ブランド品業界で信頼されている「Entrupy鑑定書」を発行・付与。
▷利便性と安全性の両立:安全性と利便性を兼ね備えた取引環境を提供。
◆出品者にとってのメリット
▷鑑定体制の負担軽減:出品者は鑑定書作成などの手間を省くことが可能。
▷鑑定書の発行:「Entrupy鑑定書」によって信頼性が向上。
▷シェア可能な鑑定書:鑑定書は印刷・Web掲載・メール・SNSでの共有が可能。
リユース市場では信頼性の担保が不可欠
サステナビリティ意識の高まりを背景に、中古ブランド品市場は世界的に拡大している。中でも、日本の中古ブランド品は、状態の良さや丁寧な管理から海外で高く評価されており、円安の影響も相まって需要が高まっている状況だ。
その一方で、「市場の拡大とともに『スーパーフェイク』と呼ばれる精巧な偽造品が増加し、購入者が安心して取引できる環境づくりが業界全体の課題となっています。特にオンライン取引や越境ECでは、購入者が実物を手に取れないため、信頼性の担保が不可欠です」 とZenGroupは指摘する。
こうした課題を受けて、今回「ZenLuxe」にAI真贋鑑定サービス「Entrupy」を導入。海外発送前の商品に鑑定を行い、鑑定書が発行される仕組みを構築するに至ったという。
ラグジュアリーアイテムだけに、海外ユーザーが安心して本物が買える仕組みの整備は欠かせない。90カ国以上で利用されている「Entrupy」の導入は、「ZenLuxe」の出品事業者と購入者、双方にとってポジティブな影響を与える取り組みと言えそうだ。