ファンケルがLetroを導入 戦略的なUGC活用で「体験価値」を可視化

最終更新日:

ECのミカタ編集部

戦略的なUGC活用で『体験価値』を可視化し、広告効率の改善を実現

アライドアーキテクツ株式会社は2025年9月24日、株式会社ファンケルに対し、CVR最適化を実現するプラットフォーム「Letro(レトロ)」による、戦略的UGC・レビュー活用支援を行ったことを発表した。

「体験価値」の可視化に成功

アライドアーキテクツが提供するLetroは、EC・D2C企業向けに、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の収集・分析・活用を通じて、新規獲得効率の良化〜LTVの最大化を目指すサービスである。

ファンケルでは、「toiro(トイロ)バランシング」「エンリッチプラス」「アクネケア」などの主力商品においてLetro導入後、複数の取り組みを実施。「テーマ設計→実装・展開→検証・最適化」を短サイクルで回す運用により、新たな顧客層の獲得につながる訴求力の高い「体験価値」の可視化に成功している。

主な導入成果は以下の通り。

◆CVR改善の確認
Letro活用前後の比較検証で、購入検討の障壁を下げる“体験価値の可視化”が一貫してプラスに作用。

◆継続率・LTVへの波及
定期アップセル等の会員導線でもレビュー/UGCが有効に機能し、継続意向の向上を後押し。

◆運用効率の向上
管理画面中心の運用で更新~検証のリードタイムを短縮し、同期間での試行回数を拡大。

◆ブランド価値の強化
生活者の声を資産化し、無添加という独自価値の“納得感”を高めるコミュニケーション基盤を確立。

ブランド価値を理解した顧客を獲得

2023年頃よりファンケルは、Web広告の効率悪化という深刻な課題に直面していたという。コロナ禍で各社がWeb広告出稿に力を入れ始めた結果、Web広告の効率が日に日に悪化。従来の手法では、成果を得ることが困難な状況となっていた。

また、化粧品市場における競合の増加により、ファンケル独自の価値である「無添加」の優位性を伝えることの難しさが課題として浮き彫りに。このような状況下で、効率を追求するだけでなく、商品やブランドを理解して購入する顧客を獲得したいという強い想いからLetro導入を決定した。

今回の結果について同社は、次のようにコメントしている。

「効果検証とABテストに加え、UGC施策を継続的に見直し・改善し続けるアライドアーキテクツの戦略的運用支援により、ブランドの独自価値を理解した顧客を着実に獲得するモデルが確立し、CVRやLTVの向上につながりました」

Letroを導入して蓄積された知見を活かし、さまざまな商材での展開により全社的に広告効率の改善と新規獲得の質的向上を推進。今後も顧客の声に向き合い続け、レスポンス効率とブランド価値を同時に向上する統合的な運用を継続するとした。