BtoB取引の支払い方法トップは「銀行振込」 SBペイメントサービス調査
SBペイメントサービス株式会社は2025年9月25日、BtoB取引における決済・購買に関するアンケート調査結果を公表した。
調査概要
◆調査名:BtoB取引における決済・購買に関する調査
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆調査地域:全国
◆調査期間:2025年7月10日~8月15日
◆調査対象:BtoB取引を行うバイヤーの立場である企業・組織に所属する男女
◆調査人数:387人
◆実施主体:SBペイメントサービス株式会社
◆出典:BtoB取引における決済・購買に関するアンケート調査(SBペイメントサービス株式会社)
発注方法トップは「Web受発注システム」
取引先企業への現在の発注方法について、現在利用している発注方法全てをたずねたところ「メール」「Web受発注システム・業界特化型プラットフォーム」「電話」が、それぞれ3割以上を占めた。
その中でも利用が多い発注方法は「Web受発注システム・業界特化型プラットフォーム」(22.5%)が1位、「メール」(20.1%)が2位という結果になった。
業種別で見ると、サービス業や卸売業では「メール」の割合が3割以上と最も高い結果に。卸売業では「メール」「FAX」「対面」など、取引・契約専用ツールではなく、コミュニケーションツールでの発注が約7割を占めた。
2割以上が「支払い手続きが手間」と回答
取引先企業への支払い方法について、現在利用しているすべての方法をたずねたところ、「銀行振込」「口座振替」が上位を占めた。その中でも多い支払い方法は1位が「銀行振込」(32.9%)、2位が「口座振替」(16.7%)で合わせると半数近くを占める結果になった。
全体では64.3%が「銀行振込」「口座振替」「現金手渡し」「手形・小切手」のいずれかを、主に使用していた。
取引先企業への「支払い業務における課題」をたずねたところ、1位が「支払い手続きが手間」(23.0%)、2位が「請求書の社内処理(確認・承認)に時間がかかる」(21.7%)、3位が「支払いプロセスが複雑」(19.1%)だった。多くの事業者が発注から支払いの作業において、手間や工数に課題を感じていることが明らかになった。
半数以上がクレジットカード決済に前向き
本調査では「取引先企業への支払いが、クレジットカード決済に対応していたらうれしいと思うか」も質問。「とてもそう思う」「そう思う」の回答の割合は合わせて58.7%となり、過半数が前向きな意見を示している。
その理由に挙げられたのは、1位が「使い慣れている・使いやすい」(37.4%)、続いて「ポイントがつく」「支払い業務が簡素化し、手間が減る」(32.6%)が同数となり、「立て替える必要がなくなる」(31.3%)と続いた。
クレジットカード決済は使い慣れていることや、振り込みの手間が減ることに加えて、担当者が現金を立て替える必要がなくなり負担が減ることも利点として挙げられている。
IT・情報通信業、商社、教育業では「クレジットカード決済」「QRコード決済」「後払い決済」などのカード・電子決済の導入が進んでいる。一方、卸売業では「銀行振込」「口座振替」「現金手渡し」「手形・小切手」などの現金・銀行口座での支払いが8割以上を占めている。業務の効率化のためにも、ぜひ本調査を自社の体制を見直すきっかけにしたい。