「スポットワーク活用」4割以上が物流業界の事業者 タイミー調査

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ECのミカタ編集部

タイミー、物流企業におけるスポットワーク活用状況レポート(2025年10月版)を発表

株式会社タイミーは2025年10月31日、物流企業におけるスポットワーク活用状況レポート(2025年10月版)を発表した。

タイミー導入事業者の4割以上が物流業界

タイみーを導入して、スポットワーカーを活用している事業者の43%が、物流(軽作業)業界であることが明らかとなった、本調査。募集人数も前年比約1.4倍で過去最高を記録した。

スポットワーカーの募集人数増加の背景には、2024年4月に施行されたトラックドライバーの時間外労働の上限規制による「2024年問題」がある。これにより、1人のドライバーが運べる荷物量や走行距離が減少した結果、作業人員の増加に伴う追加コストや、荷主が希望する納期や頻度で輸送できない「輸送難」といった問題が発生している。

タイミーはこうした状況に対し、スポット利用での労働力提供にとどまらず、事業運営の中長期的なパートナーになるべく、物流業界全体の課題解決に向けた取り組みを一層強化する方針を示した。

※画像元:物流企業におけるスポットワーク活用状況レポート(2025年10月版)を発表(株式会社タイミー)

スポットワークの活用方法を提案

物流企業におけるスポットワークの活用にあたっては、現場の業務管理を任せられる人員の不足やスポットワーカー教育による負荷など、企業によってさまざまな課題も生じている。

タイミーでは、こうした事業者の課題に合わせたスポットワークの活用方法を提案している。

※画像元:物流企業におけるスポットワーク活用状況レポート(2025年10月版)を発表(株式会社タイミー)

◆フィールドマネージャーについて
派遣元であるタイミー社が長期の派遣労働者として現場に派遣する人材(※1)。フィールドマネージャー(FM)には、派遣先の現場において、スポットワーカーの受け入れや教育、業務の切り出しや職場環境の改善提案などの業務を任せることが可能となる。

課題解決に向けた取り組みを一層強化

タイミーは2024年10月より、株式会社ロジテックの協力のもと「フォークリフト運転技能向上研修」を開始。スポットワーカーとして働くことで物流倉庫での実務を経験しスキルを向上させ、保有資格を活かして物流現場で活躍できる道筋をつくることを目指している。

また、2025年3月にはAZ-COM丸和ホールディングス株式会社と「大規模災害時における相互協力協定」を締結。支援業務を担える人材を育成するための「大規模災害時の物流等に関する研修会」の開催や、災害発生時におけるタイミー上での人材募集など相互に連携して取り組んでいる。

タイミーは物流業界を取り巻く状況に対して、「スポット利用での労働力提供に留まらず、事業運営の中長期的なパートナーになるべく、物流業界全体の課題解決に向けた取り組みを一層強化しています」とコメントする。EC事業を支える物流を円滑に進める存在として、今後の展開に注目が集まる。

※1:株式会社タイミーは労働者派遣事業の許可を取得している。スポットワーカーのマッチングは、有料職業紹介事業の許可を得て実施している。