Recustomerがグローバル進出を本格始動 多言語・多通貨に対応
Recustomer株式会社は2025年11月5日、多言語・多通貨対応を行い、グローバル進出を本格的に開始した。これにより、Shopifyを利用するEC事業者は、海外顧客の母国の通貨での商品表示や配送状況を母国語で案内できるようになる。
母国通貨での商品表示、配送状況を母国語で案内
Recustomerは、購入後の体験向上・顧客接点創造を実現する購入体験プラットフォームである。
今回のグローバル進出開始に伴い、Shopifyを利用するEC事業者は、海外顧客の母国の通貨での商品表示や配送状況を母国語で案内できるようになった。詳細は以下の通り。
◆今回の対応範囲と連携機能
▷多言語対応:配送追跡ページおよび通知メール
▷多通貨対応:注文情報の取込および商品価格表示(将来的にお試し購入・返品/返金処理にも対応予定)
▷対応配送業者:DHL、日本郵便 EMS(国際スピード郵便)
▷対象:Shopifyでマーケット展開している国内の越境EC・海外EC事業者
これにより、越境・海外ECにおける顧客満足度や再購入率の向上が期待できるとしている。
海外顧客の心理的ハードルを解消
海外顧客にとって母国語での配送案内や、自国通貨での商品価格表示がないことは「購入手続きや配送状況が不明瞭」「最終的な支払い金額がわかりにくい」という心理的ハードルにつながる。
Recustomerはこうした課題を解決するため、配送追跡ページと配送通知メールの多言語化に加え、注文情報を日本円以外の通貨でも取り込める多通貨対応を実現した。
同社は本件について、「越境・海外ECを展開するEC事業者にとって売上拡大の後押しとなるだけでなく、購入から受け取りまでのプロセス全体に透明性を与えます」と説明。配送に関する不安や支払いに関する不確実性が軽減されることで、コンバージョン率やリピート購入率の改善、ひいてはLTV(顧客生涯価値)の向上に寄与すると続けた。
多言語対応と多通貨対応の範囲を順次拡大
Recustomerのグローバル・ビジネス・ディレクター Istas Antariksa氏は、越境EC市場について次のようにコメントしている。
「東南アジアのEC市場は、2024年に約19兆円規模から2033年には約35兆円へと拡大し、CAGRは12%と非常に高い成長が見込まれています。さらに、この地域では購入の約20%が『返品』に関連しており、Recustomerにとって東南アジア市場は大きな課題解決のポテンシャルを持つ、参入すべき重要な市場です」
今後は、多言語対応と多通貨対応の範囲を順次拡大していく見通し。さらに将来的には「お試し購入」や「返品・交換・キャンセル」時の返金処理にも多通貨対応を適用し、よりスムーズで安心できる購入後体験を提供。プロダクトの多言語化・多通貨化を皮切りに、海外市場におけるサービス展開も強化していく方針を示した。


