Uber Japan、22都道府県で即時宅配便サービスの提供開始

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ECのミカタ編集部

Uber Japan、即時宅配便「Courier(クーリエ)」を22都道府県で提供開始

Uber Japan株式会社は2025年11月19日より、顧客が配車アプリ「Uber」で荷物を即時配達できる新サービス「Courier(クーリエ)」を、東京・大阪を含む22都道府県で開始した。

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必要なものを「今すぐ届けたい」ニーズに対応

Courierは、Uber Eatsのデリバリーネットワークを活用して平均30分以内に荷物を直接届ける、新しい即時宅配サービスである。

倉庫や配送センターを経由せず、Uber Eatsの配達パートナーが配達先へ直接配送。家族への忘れ物の受け渡しや友人へのプレゼント、店舗から顧客への商品配送など必要なものを「今すぐ届けたい」ニーズに対応する。

サービスの概要は次の通り。

◆提供エリア(※1)
北海道、青森県、宮城県、福島県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、長野県、岐阜県、愛知県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、高知県、福岡県、沖縄県

◆配達距離
▷集荷場所から配達先まで最大13kmまでの配達に対応する。
※2025年11月19日時点の規定であり、今後変更される可能性あり。

◆配達料金
集荷場所から配達先までの距離に応じて、配達料金が事前確定。最初の1kmは890円、その後は1kmあたり100円が発生する(税込)。

◆営業時間
24時間利用可能。一方、周辺の配達パートナーの稼働状況により、直ちにサービスを利用できない場合もある。

◆配達可能物品
▷最大サイズ:45cm x 45cm x 30cm
▷最大重量:8kg
一般的な宅配便における120サイズまでの物品が配達可能。
※2025年11月19日時点の規定であり、今後変更される可能性がある。また、物品は配達パートナーへの引渡し時までに包装・密封され、配達に適した状態である必要がある。

◆支払い方法
▷クレジットカード、デビットカード、PayPay、楽天ペイ、Google Pay、Apple Payが利用可能。着払いに限り、現金での支払いも選択できる。

1万円を超える物品を含む荷物は配達対象外

配達の流れについては、以下の図表の通り。

※画像参照:Uber Japan、即時宅配便「Courier(クーリエ)」を22都道府県で提供開始(Uber Japan株式会社)

Courierには、以下の物品を含む「配達に係る禁止品目・違法品目」を定めている。万が一、禁止品目や違法品目が配達された場合、サービスの停止や法的措置の対象となる可能性がある。

◆合計1万円(税込)を超える物品を含む荷物
◆現金・貴金属
◆タバコ製品やアルコール類
◆危険物(可燃物、薬品など)
◆医薬品(処方薬・注射薬など)
◆腐りやすい食品・飲料
◆違法な物品
◆法令により輸送・所持が制限されているもの

また、Uberが定めるガイドラインに反するものも禁止されているため、利用を検討する場合は十分に注意したい。

地方都市を中心に順次拡大、全国展開を目指す

Courierは2024年12月に広島・那覇で実証実験を開始後、福岡での試験運用を経て、東京・大阪を含む以下の全国主要都市で提供を開始する。今後はバイク便などの即時配達サービスが普及していない地方都市を中心に、順次拡大して全国展開を目指す方針だ。

想定される主な利用シーンについて、Uber Japanは次のような内容を挙げている。

◆店舗や個人事業主による商品・サンプルの送付
◆レンタル品の送付・返却
◆書類・契約書の即時送付
◆誕生日プレゼントやお礼のギフト
◆家族・友人への生活用品の送付

同社は本件について「Courierの導入により、お客さまの利便性向上に加え、配達パートナーが得られる報酬機会の更なる創出を見込んでおり、全国で10万人以上がアクティブに活躍する配達パートナーの柔軟な働き方の幅がさらに広がることを期待しています」とコメントする。

新たな物流サービスとして、多方面から注目を集めることが期待されるだろう。今後の動向に注目したい。

※1:各都道府県内の具体的なエリアについてはヘルプページにて確認。