Shopify Japanが「Winter ’26 Edition」を発表 AIツールでコマース体験が進化

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ECのミカタ編集部

Shopify、「Winter ’26 Edition」を発表

Shopify Japan株式会社は2025年12月11日、最新の大型アップデート「Winter ’26 Edition -RenAIssance」を発表した。本記事では今回のアップデートについて、一部内容を抜粋してお伝えする。

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「Sidekick」が日常業務を支援する存在へ進化

「Winter ’26 Edition」の主軸となるアップデートの一つが、ShopifyのAI搭載コマースアシスタントのSidekickである。

すでにグローバルで1億件以上の事業者との会話に使用されている「Sidekick」が今回のアップデートにより、さらに強力でプロアクティブに日常業務を支援する存在へと進化した。

◆パーソナライズされたホーム画面での提案:Sidekickが事業者のダッシュボード上に優先度の高いタスクを表示し、重要な業務に優先的に対応できるようサポート。

◆管理アプリの生成:自然言語で必要な内容を入れるだけで、機能的な管理アプリをコーディングなしで作成。

◆自然言語によるテーマカスタマイズ:複雑な設定メニューを操作することなく、テーマ設定を自然言語で変更可能に。

◆プロンプトライブラリ:Sidekickのプロンプトをスキルとして保存、再利用、共有ができるようになり、繰り返し作業やチームでの活用が容易に。

◆自然言語によるShopify Flowの自動化:自然言語で記述するだけでShopify Flowの自動化ワークフローを生成可能に。

◆AI画像編集:ファイルエディター内で高度なAI画像編集が可能となり、より迅速に高品質な商品画像を作成。

「越境利益インサイトレポート」などを導入

その他、アップデートの一部内容は以下の通り。

◆Shopify エージェンティック・ストアフロント
▷ChatGPT、Perplexity、Microsoft Copilotなどのプラットフォーム上で、事業者の商品をAIとの会話の中に直接登場させることができる。

◆SimGym
異なる顧客タイプを表すAIショッパーエージェントを使用して、実際のショッピング体験をシミュレート。テーマのバリエーションを比較してユーザー体験上の潜在的な問題を特定し、ストアの変更がパフォーマンスに与える影響を公開前に確認できる。

◆越境利益インサイトレポート
関税、税金、配送調整が利益率にどのような影響を与えているかを可視化し、事業者がより的確な国際価格設定とフルフィルメント戦略を立てることを支援する。

最新のテクノロジーとAIの進化を最大限に活用

本件に関してShopifyのプロダクト担当VP Vanessa Lee氏は、次のようにコメントしている。

「今回のエディションで“RenAIssance(ルネAIサンス)”というテーマを選んだのは、進歩、勢い、勇気、新たな始まり、そして可能性の再定義を象徴しているからです。プラットフォーム全体にわたって150以上のアップデートを盛り込むことで、マーチャントや開発者が最新のテクノロジーとAIの進化を最大限に活用できるよう設計しています」

Winter ’26 Editionで発表された一部の機能はグローバルで展開されており、本リリース時点では日本国内での提供が開始されていないものも含まれている。Shopify Japanでは、これらの機能の国内での展開について検討を進めており準備が整い次第、改めて案内するとしている。本アップデートにより、越境EC市場がさらなる盛り上がりを見せることが期待される。


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