2025年EC受注データ「季節の前倒し」による購買の前倒し化 NE調査

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ECのミカタ編集部

記録的猛暑、米騒動、推し活──受注データから振り返る「2025年購買トレンド」調査レポートを公開

NE株式会社は2026年1月19日、2025年の社会的出来事がEC上の購買行動にどのような変化をもたらしたのかを分析した、調査レポートを公開した。

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調査概要

◆調査機関:NE株式会社
◆調査対象:ネクストエンジン利用企業のうち、2024年以前から契約し、2025年12月時点も契約中のユーザー受注データ
◆対象期間:2024年1月1日〜12月15日、2025年1月1日〜12月15日
◆集計方法:受注情報テキストに対象キーワードを含む受注件数を集計
◆集計単位:月次単位と週次単位。週次集計はISO週(ISO week)を採用(月曜始まり)。各年の同一ISO週同士で前年比較を実施。
◆出典:受注データから振り返る「2025年購買トレンド」調査レポート(NE株式会社)

「対策購買」の前倒しが顕著

2025年は梅雨入り・明けが早まり、夏の平均気温が統計開始以降で最高を記録。これに伴い、EC上でも「対策購買」の前倒しが顕著となった。

◆レイングッズ:梅雨前線の停滞に合わせ、5月26日週から受注が急伸。
◆暑さ対策グッズ:5〜6月から需要が立ち上がり、6月30日週前後でピークを迎えた後は前年より早く収束する「短期集中型」の推移に。
◆冬物グッズ:10月下旬の急な冷え込みと同時に、10月20日週からマフラーやカイロ等の受注が急増した。

SNS上の「噂」には反応しない

「令和の米騒動」と称された品薄・価格高騰の影響は、購買金額に強く表れた。

米関連商品の受注件数は前年比+15%の増加に留まった一方、流通金額は前年比+41%と大幅に増加。1受注あたりの金額は約+23%上昇しており、購買量の増加だけでは説明しにくい「価格高騰」の影響が示唆された。

また、2025年夏にSNS上で拡散された「大災害の予言」に対する消費者の反応も検証。予言された当該日を含む週の受注に、目立った変化は見られなかった。

実際の震災発生直後に受注が急増した2024年と比較すると、生活者は不確かな情報よりも、現実的なリスクに合理的に反応している様子が浮き彫りとなった。

「推し活」は「日々の生活の一部」に

「推し活」関連商品の受注データからは、消費のベースアップが確認された。

特定の月の突出よりも、年間を通じて全ての月で2025年の受注数が2024年を上回って推移。ECにおいても「推し活」が「日々の生活の一部」として定着している様子がうかがえる。

本調査結果を受けて、NEは次のようにコメントしている。

「2025年は、季節の前倒しと極端高温が『対策購買の前倒し』を生み、米の供給不安や地震・津波注意報が『備え』の購買を刺激し、推し活のようなカルチャー起点の熱量が“モノ”としてECに流れ込む一年でした」

暑さ対策商品の購入は例年より早い時期から立ち上がり、需要が前倒しで発生する傾向が確認されている。昨年データを参考にした、施策検討が求められる。


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