Amazon、音楽作品を発信する「Amazon Records」を設立

自主レーベルを設立し、音楽・映像作品の企画、開発、販売まで実施

アマゾン ジャパン株式会社(以下、Amazon)は、音楽・映像レーベル「Amazon Records」を設立したことを5月19日に発表した。

「Amazon Records」の設立で、Amazonは、これまでの音楽作品の販売だけでなく、Amazonならではの機能やプラットフォームを活かした音楽・映像作品の企画・開発に着手する。主な活動は、アーティストの未公開音源を利用したオリジナルの音楽・映像作品の販売や、独自の領域を切り開くアーティストたちの紹介など。Amazonは、アーティストやクリエイターが作品を発信できる、より多くの機会の提供に努め、新たな才能や魅力的な作品を応援していくとしている。

「Amazon Records」の最初の目玉としては、ビルボードライブ(株式会社阪神コンテンツリンク)で開催される人気アーティストのライブ音源を高音質で録音し、コンサートの感動を3週間以内に届ける企画シリーズ"LIVE DIRECT"をスタートする。第一弾としては、「H ZETTRIO」や「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のライブ音源をそれぞれCDとしてAmazon限定で販売する。さらにボーカル・パフォーマンスグループHAND SIGN(フジパシフィックミュージック)のCD・DVD「Tracks of HAND SIGN」の全国販売が予定されている。

Amazonは、独自企画の音楽・映像作品の販売で、オリジナルや限定作品の提供、先行販売など、Amazonだけの音楽コンテンツという新たな価値を持つことになる。これをフックにAmazonは、コンテンツ配信、EC販売などで、ミュージックストアの大御所であるiTunesに対抗しうるビジネスモデルを模索しているのではないだろうか。