ヤフオク!参加資格が「15歳以上」に引下げ

ECのミカタ編集部

「ヤフオク!」において、ガイドラインで定めていた「18歳以上」の参加資格を「満15歳以上」に
未成年者の参加ニーズの高まりとスマートフォンアプリの大幅なリニューアルに合わせたタイミング
入札・落札のみ、一部カテゴリの利用制限、利用金額の制限、保護者の同意取得という条件付き

「入札・落札のみ」「カテゴリの利用制限」などの条件付きで参加資格の年齢を引下げ

ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は、運営する日本最大級のインターネットオークションサービス「ヤフオク!」において、ガイドラインで定めていた「18歳以上」の参加資格を、2015年5月25日より、高校就学が可能となる年齢に達している「満15歳以上」(中学校在学中は対象外)に条件付きで引下げると発表した。

参加資格「15歳以上」への引下げは、未成年者の参加ニーズの高まりを感じ、また、スマートフォンアプリの大幅なリニューアルに合わせたタイミングを合わせてと、ヤフーは述べている。なお、新たに対象となる15歳~17歳のユーザーに対しては、利用に際して以下4つの条件を設けられている。サイトでの利用案内は、サービス開始時に新たにページが設けられる予定とのこと。

1.入札・落札のみ
入札・落札のみ利用可能となり、出品は不可。
2.一部カテゴリの利用制限
法令や社会通念などに基づき、「アダルト」「自動車車体」「不動産」「酒類」「ナイフ、エアガンなど危険商品」のカテゴリ内商品への入札は不可。
3.利用金額の制限
1カ月の利用金額上限を5万円。なお、月内の利用状況がわかるように、マイオークション画面には合計利用金額・利用可能残額を表示。
4.保護者の同意取得
ガイドラインを改訂し、入札にあたっては、保護者などの法定代理人の同意を得ることが必要。18歳以上も含む未成年ユーザーには、入札決定画面にて保護者の同意取得を促すアラートも強調して掲出。

参加資格の年齢引下げは、賛否両論あるように思う。インターネット普及のこの時代に当然との声にも、未成年者がネット社会へ気軽に踏み入ることに不安を感じるとの声にも頷ける。同報道発表によると15歳〜19歳の約6割(消費者庁調べ)がインターネット通販を利用しているとしているが、その何割の親が、きちんと管理・把握できているか判らない。企業サイトからの購入ではなく、個人とのやりとりということに一抹の不安を憶える。


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