注目!Retty事業戦略発表に見る、店とお客の関係性!
Retty、国内の月間ユーザー数が1000万人突破!未来へ!
Retty株式会社(東京都品川区 代表取締役 武田和也 以下、Retty)は、東京・恵比寿のAct squareで、「#Retty2020」事業戦略発表会を行った。Rettyは、実名制の飲食店の口コミ情報を掲載するアプリ。サービス当初からスマートフォンに特化し、評価、批評ではなく、お店をお勧めすることを目的としてきた。最近、LINEとも連携をするなど、賑々しい。今回、この記者会見で、2015年5月で遂に国内の月間ユーザー数が1000万人を突破したと発表し、Rettyが次のステージでどんな戦略を描いているのかが、この発表の趣旨だ。
まず、国内のグルメサービス、ナンバーワンを目指し、2020年には、東京五輪開催にむけて、増加する訪日外国人旅行者に、日本におけるお店探しのスタンダードとして、Rettyが浸透するようにしていくとしている。また、アジア、アメリカをはじめとした、海外事業展開の推進も進めていくなど、グローバルで、積極的な姿勢を見せた。
お客様とお店、企業に血の通った関係をもたらすRetty!
中でも、ポイントは「データベースのオープン化」であるように思った。一例として、ビール会社が自分の会社のビールがどこに入っているのか、把握しきれていないという場合に、Rettyとして情報を提供し、どこに入っているかがわかればその営業活動を効率化させることができるようにするという。テレビ局のグルメ番組などにおいても、ユーザー数も多く更新性の高いRettyの情報が有効活用できるものとしている。
また、店においても管理画面が割り当てられたり、自分のお店をrecommendしてくれたお客様にメッセージを返すということも可能にしていく(写真参照)。店にとっては、一度来店したお客様に対してどういうアプローチをするかは、これからのリピートにもつながる。他のお客様を連れてくる要因にもなるだろう。より良きサービスを提供するお店こそ、このサービスを活用することでよりユーザーと心のやりとりが生まれれば、その相乗効果は大きくなるだろう。
Rettyの会員数が増えたので店の情報やお客様の情報を使ったサービスを始めようとしている、とだけ見るのはあまり勿体ない。思うに、礎になっているのは、実名性ということだ。一人一人の人間は(勿論今この記事を読んでいるあなたも)価値を持ったコンテンツであり、口コミした人自体のストーリーも見えること、そこにRettyの価値がある。十人十色であり「イタリアンが好き」「ワインが好き」等の一人一人の趣味嗜好は店の評価にはとどまらないRettyのコンテンツとしての可能性を感じさせる。また、だからこそ、店の情報も、お客様の情報も、それぞれの息吹を感じる。
Retty代表取締役 武田和也氏も、弊社記者の質問に「一人一人の趣味嗜好がデータベースにある以上、ECとの結びつきも十分考えられます」と答えてくれた。店、お客様、企業を双方向でつなぐコミュニティー存在として、今後の動きを期待したいところだ。