日本が誇る味を世界へ届ける越境ECサイト

ニュースキュレーションアプリ「Livmo」やテレビ番組の制作事業を展開する株式会社フリーモーション（以下、フリーモーション社）は、外国人向けに特化したプレミアム日本酒販売サイト「SAKE Master（酒マスター）」をオープンしたことを11月11日に発表した。

「SAKE Master」は、全国各地の蔵本から直接仕入れたプレミアム感のある日本酒を販売する外国人特化の越境ECサイト。販売商品は、醸造アルコールを含まない純米酒（純米吟醸、純米大吟醸含む）に限定し、外国人に人気の純米酒ベースの梅酒や果実酒、プレミアム焼酎、おつまみ、酒器などを取り扱う。

対応言語は英語・中国語・日本語で、ニーズに合わせその他言語も順次対応予定。決済はUSドル・人民元・日本円に対応する。決済手段は各種クレジットカード及びPaypalを用意し、Paypalを通じ銀聯カードも利用可能となっている。今後は多言語アプリ化や各国のショッピングモールへの出店も予定しているとのこと。

販売方法については、海外の富裕層や日本食レストランにEMSを利用して直接発送する形式と、インバウンド旅行者のおみやげ用に滞在ホテルや空港への配送を行う。

フリーモーション社は、自社の映像制作実績を活かした日本酒情報動画の発信、蔵本とタイアップした外国人向けツアーなどを企画し、クールジャパンコンテンツとしての日本酒文化の発信を「SAKE Master」を通じて行うとしている。また、TPPで大規模に日本酒の輸出が促進される中、ネット販売でも手軽に美味しい日本酒を外国人に提供し、ワインのように世界中での普及に努めていくと述べている。

安倍総理がオバマ大統領に贈答した日本酒が人気を集めたり、日本酒最大のイベント「SAKE COMPETITION」が注目されるなど、日本酒の人気は世界で不動のものになりつつある。フリーモーション社は、日本酒の越境ECサイトを開設するにあたり、ただ人気のある商品を集めるだけでなく、外国人にわかりやすい独自の味の分類を行い、また、米の種類、地域ごとにソートできるようにするなど、商品の見せ方に工夫を凝らしている。こうしたアイデアは、今後、越境ECを展開したいと考えるECショップオーナーにとって良き参考となるだろう。日本酒好きな方もそうでない方も一度は「SAKE Master」に訪れてみてはいかがだろうか。