クリスマス商戦はeBayのWish Bigger！

eBay.Inc（以下、eBay）は世界最大規模のマーケットプレイスeBay.comにおいて、「ブラック・フライデー」に向けた集客プロモーション“Wish Bigger”を2016年1月1日（金）まで開催すると発表した。

ブラック・フライデーは感謝祭の翌日の金曜日（今年は11月27日）を指し、この日はクリスマス商戦の開始日となっている。また翌月曜日はサイバー・マンデーと称され、オンラインショッピングにおけるホリデーシーズンの始まりとされている。感謝祭からサイバー・マンデーまでの5日間はお買い得品が集結する「サイバー5ウィークエンド」とされ、欧米では最も盛り上がりを見せる商戦となっている。

今年のブラック・フライデーは11月27日。この日を皮切りに欧米では1年で最も買い物がされるクリスマス商戦に突入する。越境ECを行う企業にとっては、このホリデーシーズンにいかに購入者が集まるところに出店・出品できるかが重要となる。特に日本製品においては、訪日観光客の増加による認知度の高まりや円安傾向により、需要は非常に高まっており、日本でもブラック・フライデーセールを開催する企業は増加している。

eBayのブラックフライデーセール！

eBayは、ブラック・フライデーセールを前倒しし、2015年11月11日(水)～2016年1月1日(金)迄の間、プロモーション“Wish Bigger”を開催する。ブラック・フライデーセールを前倒しするのは、eBayとグローバルサーチ会社TNSが行った調査でクリスマス用ギフトのショッピングを11月から始める人が増えていることがわかったため。今年12月までクリスマス用ショピングを待つアメリカ人の数は、2014年から7%減少し、11月からショッピングを始めると回答した人が増えた。女性に至っては実に43%が11月からショッピングを始めると答えているという。また、eBay.comは世界190か国でモバイルアプリを展開し、世界各国から購入できるようになっている。今回の調査では、モバイル端末を使用してクリスマス用ギフトを購入する人も昨年から増加傾向にあり、最も多いミレニアル世代（16歳～24歳）と25歳～34歳までの世代では約半数がモバイル端末を使用して購入すると回答していることからも、eBay.comを利用した販売網の広がりを感じる。

ブラック・フライデーに向けて行うプロモーション“Wish Bigger”は、eBay.comのサイト上で開催される。購入者は12月31日までにサイトを訪問すると、新規販売企業のアイテムに対する50ドルのイーベイ・クーポンを入手することができる。この追加資金を利用した早期の購入や購入点数の増加を図る。また、11月末から始まる「eBayヒート・マップ（週単位でウィッシュリストへ追加・購入されたものを追跡する全米マップ）」によって人気商品を知ることもできる。販売者はこのeBayヒート・マップ で全国で入手困難なアイテムや人気アイテムを確認し、販促期間を最大限に活かすことができる。

さらに11月26日、感謝祭当日限定で、“Wish Bigger、Wish Bone”を開催するという。これは感謝祭に七面鳥のウィッシュボーンを祈ると願いが叶うという由緒ある伝統を現代的にアレンジしたもので、混雑が必至のブラック・フライデーに買い物に出かけることなくお得に買い物ができるバーゲンを実施する。近日公開予定のebay-wish-bigger.comでは、今季最も人気のハイテク、おもちゃ、ファッション、家庭雑貨などのギフトアイテムをさらにお得なバーゲン価格で購入するための投票も行われ、1時間で最も投票が多かった商品が限定数販売される。

ブラック・フライデーを意識し、戦略をもって臨んでいる日本企業はまだまだ少ないように感じる。越境ECの進展や日本製品に対する人気が高まっていることを考慮すると日本企業にとっても大きな市場であるに違いない。今回のWish Biggerのように世界的に大きなマーケットが打ち出すプロモーションでは、購入者も多く集まるため、このような機会をうまく利用し、出店、出品を進めていく必要があるだろう。