照準は来日前!メタップスがBuzzCastで中国マーケ強化
来日後の対応ではもう遅い。インバウンド対策は急務!
株式会社メタップス(以下「メタップス」)は、中国本土でオンライン上で影響力を持つ人物を活用したPRネットワーク「BuzzCast(バズキャスト)」の提供を開始した。インバウンド需要に備えた日本企業の中国本土でのマーケティングを支援する。
日本の観光庁が11月に発表したデータによると、訪日中国人観光客数は前年同期比13%増を記録した。1人あたりの平均消費額は28万円、合計消費額は1兆4000億円に上る見込みで、日本における訪日中国人観光客の市場が急拡大していることがわかる。
また、中国本土ではスマートフォンやタブレットを経由して情報収集を行う人が増加している。中国CNNICによれば、中国のインターネット利用者は6億8000万人、そのうちスマートフォン経由でネットを利用するユーザーは5億9400万人に上る。また、近年、若年層を中心にソーシャルメディアやオンライン動画の利用が一般化し、口コミが消費に対し大きな影響力を持っている。
こうした状況の中でも、日本企業のマーケティングは訪日後の日本での展開が中心であり、マーケティングで最も重要な”旅程が決まる事前段階”でのPRがほとんど行われていないのが現状だ。また、中国では海外主要インターネットサービスの利用が制限されており、中国独自のメディアが普及しているため、外資企業にとってはハードルが非常に高いことも影響していると考えられる。
メタップスでは、これまで中国子会社(Metaps China)を通して培った中国本土でのデジタルマーケティングの知見やネットワークにより、ファッションから美容、健康、不動産など、各ジャンルで発進力のあるインフルエンサーをデータベース化させた。これを通し、動画やソーシャルメディアのチャネルを活用した最適なプランニング・キャスティングを実現する。
メタップスは、中国で影響力のある人物をデータベース・ネットワーク化することで、インバウンド需要に備えた日本企業の現地でのデジタルマーケティングを支援していくという。
日本でいうインバウンド対策と言えば、訪日時にお店に訪れてもらい、そして帰国後にリピーターとして獲得するイメージが強いのではないだろうか。しかし、予定を決める段階で訪問するショップの取捨選択がなされており、日本を訪れる前から候補から外れてしまっている可能性は大きい。そこで、メタップスの「BuzzCast」を利用することにより、訪日前の中国人へアプローチが可能となる。来日後のアプローチではすでに一歩遅れているのである。先へ先へと見据えた対応がインバウンド対策の鍵なのだ。