Amazon・楽天・Yahoo!等、各モールをポイントサービスで比較

福島 れい

最近、リアル・ネット問わず買い物シーンで登場することの多い「ポイント」。ちょっとお得になる、それに惹かれてポイントが貯まりやすい・使いやすい店で買い物をする人は増えている。ECサイトを運営するにおいてもこの「ポイント」は無視できない存在だと思うのだ。どのモールに出店するかを検討する際に、出店料や客層に加えて検討材料とすべきだと考え、今回、各モールで利用できるポイントとその特徴について比較してみた。

「Amazon.co.jp」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「ポンパレモール」「DeNA(au)ショッピング」で利用できるポイントやその還元率、ポイントが貯まる加盟店、キャンペーンを整理した。比較表も用意したのでこちらから(http://goo.gl/GSHTHB)ダウンロードしてほしい。

楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングを比較

楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングを比較その他のモールについて知りたい方はこちらから →http://goo.gl/GSHTHB

まずは、Amazon.co.jpから。
Amazon.co.jp で利用できるポイントは「アマゾンポイント」、還元率はAmazonやマーケットプレイスの出品者が定めるため、場合によって異なる。使うときには1ポイント1円になる。Amazon.co.jpではポイントを獲得できるようなキャンペーンは特に行われていない。

次に楽天市場。
楽天市場で利用できるポイントは「楽天ポイント」、還元率は楽天グループのサービスを利用する際には原則1%となっている。楽天ポイントはサークルKサンクスやミスター・ドーナツ、サカイ引越センターなど様々な楽天グループ以外の加盟店でもポイントが利用できる。昨日お伝えした通り「ファミマとユニーが吸収合併!ECへの影響はポイント?(http://goo.gl/7xYyUr)」、サークルKサンクスはファミリーマートに吸収合併される形になるので、9月以降、サークルKサンクスは楽天ポイントの加盟店からなくなる。楽天市場ではスーパーポイントアッププログラムが行われている。「【速報】楽天の新プログラムに見るポイント還元の核心(http://goo.gl/eoiuLO)」

さらにYahoo!ショッピング。
Yahoo!ショッピングでは「Tポイント」が利用できる。還元率は購入した商品の本体価格の1%。Tポイントは加盟店が多く、ファミリーマート、ソフトバンク、TSUTAYA、ニッセン、ガスト、カメラのキタムラなどそのほか多くの小売店、飲食店で利用できる。TVCMなどでもアピールされているのでご存知の方も多いと思うが、「まいにちポイント5倍」キャンペーンを行っている。

ポンパレモール、DeNAショッピングのポイントサービス

続いて、ポンパレモール。
ポンパレポールで利用できるのは「Pontaポイント」。先日お伝えした通り、リクルートポイントとPontaポイントが連携し、利用範囲が拡大。非常に便利になった「実践!本日始動リクルート×Ponta、ポンパレに追い風(http://goo.gl/ssSZKL)。具体的な加盟店はローソン、ホットペッパー、JAL、HIS、ゲオなど多数。さらにポンパレモールは還元率が高く、購入価格の3%以上とされている。キャンペーンとしては、「ポイントアップ特集」をはじめ顧客層に合わせたものがいくつか用意されている。

最後にDeNA(au)ショッピング。
DeNA(au)ショッピングでは「DeNAポイント」が利用できる。還元率は会員ランクなどによって異なる。DeNAショッピングを頻繁に利用すればするほど、ポイント還元率は良くなる。また、DeNAショッピングでの購入に加え、SEIYUドットコムなどでも利用できる。現在期間限定ポイントプレゼントキャンペーンが行われている。

なんとなく知っていたことだと思うが、改めて整理してみると見えてくることがあるだろう。Yahoo!ショッピングで利用できる「Tポイント」は加盟店も多く利用しやすいため、これを利用できることは大きな強みとなっている。Yahoo!ショッピングは年末年始も非常に好調な売り上げを上げており、ポイントを利用したキャンペーンの効果、Tポイントの価値を感じられる。

また、楽天ポイントに関しては基本的に楽天グループ、それに他の加盟店を加えるという印象が強い。これには、Edyや楽天カードなど、楽天グループで対応できる幅が広いことも影響していると思われる。

モールで購入するとき、どのポイントが利用できるのか、また何ポイント貯まるのかを気にするお客様は多い。モールの判断基準の一つに「ポイント」という観点を加えてみるとよいと思う。そうすればお客様の気持ちや利便性に気付けるのではないだろうか。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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