アパレルECの課題、サイズ合わなかった…を1分で解決

福島 れい

unisize導入でサイズの不安解消、売上向上の一手

「サイズが合わないかもしれない…。」ECサイトで洋服を買うときに、利用者が抱える不安だ。スポーツをしているために脚が太い、肩幅が狭い・広いなど、人それぞれ悩みは違うため、一度手に取って確かめたい、そんな思いからか、アパレル領域におけるEC化率は10%前後に留まっている。

アパレルECの大きな課題「サイズに関する不安」を取り除こうと、利用者が簡単なアンケートに答えるだけで自分に合ったおすすめのサイズが確認できる。そんなサービス、「unisize」の提供が開始された。

提供するのは、株式会社メイキップ(以下、メイキップ)。大手アパレルECサイトに「unisize」を先行導入した結果、通常時と比較し購入率が2.5倍、購入単価が1.3倍に大幅アップし、ECサイトの購買促進につながったという。

「unisize」は、”国内外の洋服ブランドを対象とした多量な洋服サイズ”と”入力されたユーザーの身体情報・特徴”を元に独自のアルゴリズムを利用し、最適なサイズをレコメンドするサイズレコメンドエンジン。「unisize」を導入しているECサイトの利用者は最短1分で回答できる簡単なアンケートに答えるだけで、メジャーを使わずに自分に合った洋服のサイズを確認することができる。

「unisize」は2016年内に導入社数100社を目指し、アパレル領域におけるEC化率を高めるため、EC利用者が買い物しやすい環境づくりを目指していくとしている。

”実物を手に取ることができない”というのはECサイト、特にアパレル関連のECサイトを利用する際、大きな課題となっていることは否定できないだろう。しかし、アパレルの商品は利用者がこだわりを持って購入するもの。この点は、実店舗よりも商品数が多く、目当ての商品を探しやすいECサイトの強みが非常に活きるポイントと言える。そう考えると、アパレルECの欠点であったサイズの課題を解決しようとする「unisize」の存在意義は大きいと思う。アパレルECにおいては”ジャストサイズ”であることも自社の商品の魅力を引き立てる大きな要素の一つ。利用者の利便性向上が、売り上げの向上にもつながっていくのではないだろうか。

また、アパレル商品を扱うECサイトにとっても影響は大きいだろう。お客様にぴったり合わせたサイズと品揃えを用意することができるということに加え、サイズのボリュームゾーンがわかるようになる。つまり、アパレルを仕入れる側、あるいは、制作する側は無駄なサイズを在庫として抱えることなく、運営を進められるのだ。

利用者にとってもECサイトにとっても大きな課題となっている”サイズ”の問題を解消できるこのサービス、アパレル業界に一筋の光を差し込んでいるようにも思う。

サイズレコメンドエンジン「unisize」概要

unisize特徴
●ECサイト利用者が自らメジャーを使って洋服を採寸することなく手軽にサイズの推奨を受けられる
① 最短1分で身体に合うサイズを推奨
② 洋服のサイズ感を確かめられるゲージを表示
③ 登録後は再度入力がいらず、バナー上で最適なサイズを表示
●ECサイトへの導入は簡単なタグ形式を採用
●採寸数など掲載レポートを提供

導入までのステップ
① お申込み・設定内容のご確認(タグ設置箇所、洋服データ更新頻度)
② 洋服寸法データの取り込み(ストレージ設定、バッチ設定)
③ 計測タグ発行・埋め込み
④ 掲載開始

ご利用料金
低額な料金設定にてご提供
①初期費用、準備費用が無料
②月ごとのfit数が2,500に満たない場合、無料でご提供。料金は上限30万円まで
※unisizeは採寸された数や質によってfit数をカウント。Fit数に応じてご料金が変わるテーブル制


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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