キリン・花王がアスクルと連携!デザイン面で飽くなき挑戦

ECのミカタ編集部

メーカー21社と協業し、パッケージデザインを開発

アスクル株式会社(以下、アスクル)は、運営するLOHACO ECマーケティングラボの参加メーカーと共にビッグデータを活用した『ECならではの販売特性を活かした使い心地の良いデザイン』のコンセプト商品を開発し、法人と個人に向け新たにEC販売していくことを2月22日に発表した。

LOHACO ECマーケティングラボは、市場に広がるビッグデータを科学的・論理的手法で解析し、日用品ネットショップとして急成長するBtoC向けインターネット通販サービス「LOHACO」での成果実証を通じたEC市場のマーケティング手法の開発などを目的に設置された組織。設立は2014年1月、所長は大容量情報解析の第一人者で東京大学名誉教授の宮田秀明氏が務める。

今回、新発売される商品は、アスクルがLOHACO ECマーケティングラボの参加メーカー21社と共に出展したデザインの総合展示会イベント「TOKYO DESIGN WEEK 2015」に出品され、好評だった商品で、ECならではの販売特性を活かした使い手にとって心地の良いデザインを追求し、開発されたもの。アスクルの法人向けサービス「ASKUL」及び「LOHACO」にて、2月20日より順次先行販売が開始されている。

新商品は、キリンビバレッジ株式会社とコラボ企画された全16柄のボトルデザインが施された健康麦茶「moogy(ムーギー)」、6種の水と自然をテーマにしたデザインが楽しめる「キリンのやわらか天然水」、花王株式会社の「リセッシュ」アスクル限定デザイン3種、UCC上島珈琲株式会社の人気商品を新パッケージデザイン化した「職人の珈琲 ドリップコーヒー」3種。いずれも保管時にインテリアに馴染むなど、生活者視点に立ってのデザインコンセプトとなっている。

現在、LOHACO ECマーケティングラボの活動は2期目となっており、参加企業は55社(2016年1月時点)。今後も参加企業とアスクルが共同開発する新商品が続々と登場するものと思われる。今回の新商品は、「ASKUL」及び「LOHACO」における成果の実証のための実験と言えるが、これが実証されれば、EC向けのデザインコンセプトがどうあるべきか、ひとつの解答となるだろう。日用品や食品などのトップカンパニーと協業するアスクルの研究は、ビッグデータの活用による新たなECマーケティングを加速化している。


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