約2万店の頂点へ!Eストアーネットショップ大賞①
3月6日、東京ベイ舞浜ホテルクラブリゾートにて、ネットショップを総合支援する株式会社Eストアー(以下、Eストアー)が主催の「ネットショップ大賞2015GRANDPRIX(以下、ネットショップ大賞)」が開催され、受賞店舗の発表と授賞式が華々しく行われた。
ネットショップ大賞の審査基準としては、受注件数、売り上げ、成長率、リピート率、会員率の5つが指標となり、総店舗数19549店舗のうち74店舗が、金賞・銀賞・銅賞、カテゴリー賞、全国銘店賞、新人賞の各賞いずれかを受賞した。
「モノではなくコトを売る」ECの未来とは
まず、開会の挨拶にて、Eストアー代表取締役 石村 賢一氏は、EC業界の未来について「国民人口は減りつつもEC人口は増える」と示唆し、「モノではなくコトを売る」ことが重要であることを話した。成長著しいEC業界の市場規模は、2020年には25兆円にまで及ぶといわれている。ECが消費者の買い物の選択として当たり前になり、EC利用者が増えている現代において、今後はネットでモノを売買するという作業の垣根を越えた、お客様を思いやる気持ち、すなわち「Web接客」が重要で、結果、「コトを提供することによってモノが売れる」という時代に突入したのだと、石村氏のスピーチから、そして74店舗の誇りに満ちた姿勢から強く感じられた。
そして、ショップサーブを利用している日本全国のネットショップへ訪問し、その店舗の魅力を伝える「全国キャラバン」のアシスタントとして活躍中のモデル、安枝 瞳さんが壇上にあがると会場は一層華やかさが増した。安枝さんは、この一年間で13店舗もの全国各地の店舗を取材したという。安枝さんはこの一年間、様々な店舗と触れ合う中で何を感じたのか。壇上から降りた後でお話を伺うことができた。
「店舗さんに取材に行く前には、しっかりと店舗さんのサイトなどを見てリサーチをし、疑問を持って店舗さんのお話を伺います。店舗さんのお話を伺う以前は、ネット通販は利用するけれど、ネットで商品を買うというその行為の先で、どんな人達がどんな仕組みで動いているのかが見えませんでした。実際、ネット通販を利用するときは、店舗さんと直接対面して買い物をできるわけではないので、インターネット上でのやりとりの一言がとても重要になってくると思います。例えばトラブルが起きたときなど店舗側の対応方法で、メールひとつとっても、ほんの一文でも何かが足りないだけで失礼に感じることもあります。なんでこのお店に頼んでしまったんだろうって。逆に、しっかりお客さんと向き合って対応してくれる店舗さんは信頼できますし、また利用したいなって思えますよね。全国キャラバンを始めてから、ネット通販に対する見え方が変わりました。
安枝さんが全国キャラバンを通してネットショップを知り、実生活とリンクし感じたことは消費者の声に近い。ここでも前途に記した石村氏の話にあったように、「モノではなくコトを売る」重要性、そして「Web接客」の必要性が見えてくる。
金・銀・銅賞受賞店舗発表!今年最も輝く店舗は?
数ある受賞店舗のなかで、今年も金賞・銀賞・銅賞が出揃った。
【銅賞】
Lantis OFFICIAL WEB SHOP 「L-MART」
銅賞の「L-MART」は、株式会社ランティスに所属するアーティスト達のグッズを中心に「ここでしか買えない」商品を扱っている。また、アニメグッズの取り扱いも多いため、海外からの注目もアツいのではないだろうか。そして、ライブに先立ちグッズを購入出来る「先行販売」や、会場で並ばずに受け取れる「会場渡し販売」等、各種ライブやイベントと通販を融合させた販売方法も魅力な店舗だ。顧客からも、限定商品を多く取り扱っている点や最新情報の提供の速さや充実さが支持されている。
そして気になる銀賞、金賞は....?
【銀賞】
授乳服とマタニティウェアの通販専門店「スウィートマミー」本店
銀賞の「スウィートマミー」は、「らしくない」プレママ・産後ママのおしゃれな授乳服・マタニティウェア専門店であり、妊娠中からお腹の目立たないオリジナルパターンのマタニティウェアや、卒乳後も着用することができる授乳服を生産販売している。いつでもどんなときでもおしゃれでいたい女性の気持ちを考えた、キュートでハッピーなデザインが目を引く。さらに、機能性・安全性に関しても、ママと赤ちゃんに優しい日本製、オーガニックコットン100%などこだわりの強さが感じられる。
【金賞】
厳選特産品専門店 匠本舗
金賞の「匠本舗」は、カニやおせち、海産物などの厳選特産品を通信販売のみで販売している。高品質・低価格が実現できるのは、年間500トン以上ものカニを社長や店長が自ら現地へ足を運び、こだわりをもって一括買い付けを行っているためであるという。通信販売でしか商品を販売していない匠本舗は、商品情報を消費者に届ける手段がどうしても限られてしまう。なので、消費者により良い情報を提供するため、サイトに載せる写真を一枚撮るにしても、わざわざアラスカまで行って、命がけで危ない道を進み、フィルムに「ホンモノ」をおさめてくるというのだ。そんな努力もあって、会場納得の金賞に輝いた。
店舗とEストアーが共に走る一年間
まず、どの店舗にも「この一年間お疲れ様でした。」と伝えたい。授賞式を見て感じたのは、どの店舗も「お客様」のことを想って店舗づくりをしているんだな、ということ。そして、そんな店舗をサポートしてきたEストアーのみなさんも店舗に負けないくらいアツかった。というのも、Eストアーの皆さん、店舗について話をしだすと、目がキラキラと輝きだすのだ。双方の信頼関係がいかなるものかを強く感じられる。そして、店舗もEストアーも次なる一年へと進む。来年はどんな店舗が賞を受賞し、そこにはどんなドラマがあるのか。私たちも次なる一年を、店舗と、店舗支援企業と、共に歩み応援し続けていきたい。
その第一歩として、明日朝7時更新の記事では、今回ネットショップ大賞の会場に招かれた店舗の中からお話を伺うことができた3店舗についてまとめたい。