【朝刊】EC業界のNews1日をまとめて振り返り(3月29日版)

ECのミカタ編集部

先週は桜の開花宣言が続き、今週は一気に満開へと向かうようですね。3月も今週がラスト、いよいよ春本番といったところでしょうか。新しい季節に向かって、遅れを取らないように、日々のニュースをしっかりチェックしておきましょう。

昨日3月28日のNews一覧

【比較してみた】ヤマト/佐川/日本郵便、越境EC配送比較
・越境EC配送サービス比較と、中国に商品を送る際の比較
・大きさ、地域、配送スピード、料金で比較してみた
・中国への配送では各社の利便性が具体的に見えてくる
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8416/

ランサーズ表彰式に潜入!未来を担うフリーランサーの横顔
・今年のテーマは『ランサーズで フリーランスは もっと つながる』
・フリーランスの方々とECサイト運営者の状況は実は似ている
・孤独になりがちなフリーランスをつなぐ取り組み積極的に
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8429/

購入したファッションアイテム、4割は1度も使わない?
・「ZOZOフリマ」運営会社によるアンケート発表
・手軽に購入するアイテムほど使わない率が高い
・フリマアプリの流行を納得させるアンケート結果
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8427/

ヤマトが返品を便利に、宅急便コンパクトに着払い追加
・小さな荷物専用の対面配達サービス
・3つのサービスに加わる4つ目のサービス
・EC店舗の印象アップ、コストの低減にも
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/build/8436/

日本郵政・ファミマ両社が海外配送事業報道「否定」
・日本経済新聞上での報道を両社が否定するプレスリリース
・日本郵政とファミマのこれまで2つの提携が背景か
・両社間で様々な協議はある模様、今後の公式発表に注目
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8442/

キュレーションの「MERY」がアプリ連動型雑誌に
・アプリ・ブラウザ版で蓄積された人気記事データを活用
・誌面での紹介アイテムをアプリ版の連動記事から購入できる
・誌面ではヴィジュアル重視、アプリ版で詳細を伝える
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8443/

MMD調べ、国民が最も利用するコーディネートアプリは
・支持率ダントツ1位は「WEAR」
・収入はあるが忙しい社会人とネットの相性が良い
・ファッションコーディネートはスマホで検索される
詳細は以下より↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8439/

昨日のNewsからピックアップ!ヤマトと郵便のサービス攻勢

 昨日、日本郵便とファミリーマートが海外配送において提携するというニュースが、日本経済新聞、産経新聞、Yahoo!ニュースで伝えられた後に、両社からこのニュースを否定するプレスリリースが出されるという出来事があった。このニュースが出てしまった背景には、最近の日本郵便による積極的なサービス拡大と他社との提携があるのだろう。

 昨年11月24日(火)、日本郵便がファミリーマートでの荷物受取を開始したことは記憶に新しい。日本郵便では、ファミリーマートの他にも、ローソンやミニストップにおいても荷物受取が可能で、今年4月1日(金)からは、全国の郵便局でも荷物受取が可能になる。コンビニでの荷物受取はヤマト運輸も進めていて、ファミリーマート・サークルK・サンクスで受取が可能だ。コンビニ業界から見ると、ファミリーマートが、宅配の荷物受取に積極的ともいえる。

 宅配業者にとっては、コンビニでの荷物の受取は、利用者の利便性を向上させる。都市部では24時間いつでも都合の良い場所でということが大きいし、地方では、営業所や郵便局も数が限られている中で、コンビニは比較的よく存在しているということが大きい。また、今、宅配業界で、再配達の増加による負担が大きな問題となっている。自宅外の受取の選択肢を増やすことは、その問題の解決にもつながるのだ。コンビニにとっても、荷物受取で足を運んでもらうことで、ついでに買い物をしてもらえる確率が上がるという利点がある。

 今回のニュースは否定されているが、日本郵便とファミリーマートがお互いに協力的な姿勢であることは事実のようなので、今後、新たなサービス展開が発表される可能性もあるかもしれない。

 また昨日、ヤマト運輸から、小さな荷物専用の対面宅配サービス「宅急便コンパクト」に、4月1日(金)より着払いサービスが追加されることが発表された。昨年3月に「メール便」の廃止があって以降、ヤマト運輸は、その代りとなる小型の荷物をお得に配達するサービスの拡充に力を入れている。これは、利用者の利便性を非常に重視するヤマト運輸らしい取り組みだといえるだろう。

 一方で、ヤマト運輸のサービスに対して、最近は日本郵便が追い上げ、ものによって追い抜きも見せている。ヤマト運輸の「宅急便コンパクト」に対するサービスとして、日本郵便では「ポスパケット」というものがある。これはもともと着払いが可能で、今回はヤマト運輸のサービスが後から追いついた形になっているのだ。

 ヤマト運輸と日本郵便の新サービスの違いについては、今朝アップしたニュースでも詳しくお伝えしているが、意外なほどに対になるようなサービスがあり、互いに切磋琢磨している感がある。ヤマト運輸は、やはり宅配業界の中でも先進的であるが、日本郵便も、もともと持っている郵便という仕組みを活かし、従来より早いスピードでサービスを進化させてきている。

 また、両者ともに、エンドユーザーに対するサービスという点で、同じフィールドに立っている。もしEC店舗が、お客様への質の高いサービスを重視するのであれば、両者を比較することが多いだろう。特に、コンビニ受取というのは、従来からある営業所置止めや局留めと違い、本人確認書類などを必要とせず、メールで送られるパスワードで受取が可能という、EC通販と相性の良いサービスだ。

 ただ、こういった新サービスというのは、意外とエンドユーザーに知られていない、EC店舗にもよく知られていないという状況がある。そこには、何となく聞いたことはあるけれど詳しくは知らない、良いのかもしれないけれどわざわざ変えるのが面倒、といった気持ちがある。だが、そういう状況の時こそ、先行するチャンスだ。宅配業界の大手2社が、非常に力を入れているサービスでもあり、今後の発展の可能性は高い。特に今回のようにニュースとなるサービスは、一度詳しく検討してみる価値があるだろう。


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