業界初、楽天Edyが地方銀行からのチャージ対応
楽天Edy、チャージ元拡大でECの力になるか
楽天Edy株式会社(以下、楽天Edy)は、地方銀行と協業し、「おサイフケータイ(R)」を搭載しているスマートフォンの「楽天Edyアプリ」上で地方銀行の預金口座から電子マネー「楽天Edy」のチャージが可能となった。スマートフォンのアプリ上で地方銀行の預金口座から電子マネーをチャージできるサービスは業界初となり、第一弾として、3月30日(水)から千葉銀行とのサービスを開始する。
従来までは、現金やクレジットカード、主要な大手銀行の預金口座などから「楽天Edy」のチャージが可能であった。しかし今回のサービス開始で、ユーザーは地方銀行の預金口座からも、スマートフォンの「楽天Edyアプリ」上で「楽天Edy」のチャージができる。今回、地方銀行の預金口座にも対応したことにより、ユーザーにとっては、チャージ手段の選択肢が増え、利便性が向上した。
また、あらかじめ限度額などを設定すると、自動的にEdyをチャージでき預金口座から引き落とされるオートチャージサービスにも対応している。まずは千葉銀行からサービスを開始し、今後は福岡銀行や親和銀行、広島銀行、滋賀銀行、百五銀行、北海道銀行、北陸銀行にも拡大する予定とのこと。なお、今回のサービスは従来型の携帯電話にインストールされた「楽天Edyアプリ」にも対応している。
今や、国民のほとんどがスマートフォン(または従来型携帯電話)を所持していることで、スマートフォンを通じてできるECがどの世代においても身近なものとなってきている。そんなECを利用するときに、ユーザーが面倒に感じていることの一つがインターネットでの決済方法だ。そこでPayPal Pte. Ltd.(以下、ペイパル)や、LINE株式会社(以下、LINE)のLINEpayのような、インターネットでの決済をより手軽にできる決済サービスが、ユーザーのニーズに応えるように広がりを見せてきている。
楽天Edyの強みとしては、実店舗では電子マネーとして利用でき、インターネットでの決済にも対応できるという点だが、その強みに加え、今回、電子マネーへのチャージが地方銀行までも対応可能となると、楽天Edyの利便性を感じるユーザーが増え、更にECを利用する人の増加が期待できるのではないだろうか。どんなに新しいサービスを打ち出しても、それが一部の、一定のユーザーに対してしか展開されないのであれば、顧客満足度は低い。
今回の楽天Edyの地方銀行対応により、ユーザーにとって、インターネットでの決済が、そしてECが、もっと近く、手軽に感じられるものになっていくはずだ。