クリック率高いネット広告調べ、好感度1位「バナー」【マイボイスコム調べ】

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ECのミカタ編集部

インターネット広告の分類

 近年、インターネット広告というのはパソコンやスマートフォン等を見ていると必ずと言っていいほど表示されるようになった。みなさんも一度は見たことがあるだろう。

 日本における総広告費は5兆9,762億円、そのうちインターネット広告は9,381億円を占めており、年々増え続けている。そんなインターネット広告だが大きく2種類に分類され、純広告と呼ばれる予約型広告、運用型広告がある。

 予約型広告はWEBサイトやアプリを開いているときに画面の端に表示される画像の広告「バナー広告」、メールマガジンの中にある広告「メール広告」、WEBサイトやアプリを開いているときに画面の端に表示される動画の広告「動画広告」等といった運用を基本必要としない広告を示している。

 一方、運用型広告は「検索連動型広告」「Ad Exchange」「DSP」「SSP」等といった広告が挙げられる。運用型広告で代表的なものは、検索連動型広告のWEBサイトを検索したときに表示される文章の広告「リスティング広告」だろう。

表示回数の多い広告

表示回数の多い広告

 インターネット広告のクリックについて気になる調査がある。マイボイスコム株式会社(以下、マイボイスコム)が発表した『インターネット広告』に関するインターネット調査であり、11,474件の回答を集めている。

 直近1年間にインターネット広告が表示された人は96.3%にものぼる。表示された広告の種類として「バナー広告」が77.3%とトップであった。次に多かったのは「動画広告」で49.4%、「リスティング広告」「メール広告」「動画サイトにて動画を視聴した時に表示される、スキップ可能な広告」が3割台という結果だった。

意図的にクリックする理由

意図的にクリックする理由

 表示されたインターネット広告を意図的にクリックした人や間違えてクリックした人は全体の25~26%にのぼり、広告を閉じた人と答えた人は24%であった。

 意図的にクリックした広告の種類として「バナー広告」が73.2%と一番多かった。「動画広告」「メール広告」は2割強であったことから一番消費者の興味を引くのはバナー広告なのだろうか。

 意図的にクリックした理由としては「興味ある商品・サービス」が81.9%で一番多かった。続いて「キャンペーンやお得な情報」「印象的」「購入・閲覧・検索した商品に関する広告」が1~2割である。

広告を不快に感じさせず、クリックされるには

広告を不快に感じさせず、クリックされるには

 一方でインターネット広告について不快に感じている人も多い。「関係ない広告の表示でイライラする」が33.6%で一番多い。次に「ブラウザやアプリの動作が重くなるため煩わしい」が26.9%だ。しかし「興味があるものや面白いものなら内容を読む」が31.6%であるため、消費者にとって最適な広告を表示することができれば、インターネット広告は消費者にとってプラスの提案になるだろう。

 自社の顧客の分析をし、その顧客へ最適な広告を表示させることは極めて重要なことであるが、実際にできているだろうか?むやみやたらに様々な人にインターネット広告を表示させるとなると「イライラする」「煩わしい」などの理由から自社イメージダウンに繋がりかねない。

 最近はインパクトがあるバナーや思わず見てしまうような動画広告が多くなってきたと感じる。ECサイトは商品が命である。どれだけターゲットに合った広告で興味を引くような内容で自社商品を魅力的に提案できるか、これが今インターネット広告に求められていることと言えるだろう。


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