【まとめ】Amazonログイン&ペイメントとLINE Pay

ECのミカタ編集部

★6月28日(火)、情報更新しました!

FLAG SHOPが決済の多様化へ!

 株式会社集英社が運営する、公式ファッション通販サイト「FLAG SHOP」が、決済方法の多様化のために「Amazon ログイン&ペイメント」と「LINE Pay」の導入を開始したことを発表した。

 FLAG SHOPとは2007年にオープンした集英社公式のファッション通販大型モールである。FLAG SHOPの傘下に『MORE』、『BAILA』、『LEE』、『Marisol』、『éclat』、『SPUR』という各雑誌のショップと、ハイブランドを中心に取り扱うmirabella、mirabella hommeのほかOUTLETサイトが軒を連ねているため、おしゃれが好きな全ての女性をターゲットとして売上を拡大している。会員数は2016年6月末に72万人となった。

決済多様化のメリットとは?

 今回FLAG SHOPが、Amazon ログイン&ペイメントとLINE Payを導入したように、決済を多様化するメリットはどのようなものがあるのだろうか。それは機会損失を防ぐというのが大きいだろう。

 決済手段を増やして、なるべく多くのニーズに答えられるようにする。そうすると顧客が求めていた決済手段が無かったから、という理由による購入の離脱を防ぐことが出来る。結果的に決済多様化は、注文が増やし、売上を上がるのだ。

Amazon ログイン&ペイメントとLINE Pay、サービス内容まとめ

Amazon ログイン&ペイメントとLINE Pay、サービス内容まとめ

★Amazonログイン&ペイメント・LINE Pay【メリット比較表】
https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=9759

Amazonログイン&ペイメント
 Amazon以外のECサイトで買い物をする際に、ECサイトがAmazonログイン&ペイメントサービスを導入している場合に限り、Amazonで使用しているアカウントでログインと決済を行うことが出来るものである。

【ユーザー側のメリット】
 ・配送先やクレジットカードの入力が不要である。
 ・Amazonセキュリティの情報のため、比較的安心して利用出来る。
 ・最短2クリックという速さで買い物が完了する。
 
【導入することのメリット】
 ECサイトで買い物する際に、Amazonアカウントでログインし、そのまま支払いまで出来るため、スピーディーに買い物をしてもらうことが可能になる。そのため入力の手間がかかる等の理由から買い物を辞める、つまりカート離脱率を下げることが出来、機会損失を減らすメリットがある。また、Amazonアカウントでログインすることによって、手軽に会員化することが出来るので、新規顧客獲得にも繋がる。

【手数料】
 物理的商品・サービスの販売事業者は4%、デジタルコンテンツの販売事業者は4.5%である。

Amazonログイン&ペイメント、今後の広がりと動きを大予想!(https://goo.gl/fRoATU


LINE Pay
 LINE Payに対応しているECサイトに限り、支払いをLINEアプリ(iPhone/Android)上から行うことができる。普段から利用するLINEで決済が可能になることで、気軽にモバイル決済を利用することが可能になる。

【ユーザー側のメリット】
 ・使い始める際は、登録後にチャージかカード情報を登録することにより、使い始める事が出来る。
 ・友達同士で事前の本人確認の元で送金が、また送金依頼・割り勘が出来る。
 ・LINE Pay導入加盟店にて、LINE Payで簡単決済することが出来る。
 ・最近はLINE Pay割引などを行う店舗も増えてきている。

【導入することのメリット】
 普段利用しているLINEにて決済ができるため、気軽に買い物を楽しめる。そして会員登録やクレジットカード入力の必要もないため、かご落ち率も低下していくだろう。またLINE Pay割引などを実施する店舗が増えてきているように、LINE Payは今後利用者が増えていくことが予想される。

【手数料】
 登録日から2年間は月間決済額100万円まで0%で利用でき、100万円を超えた分については物販が3.45%、デジタルコンテンツが5.5%となる。

LINE Payが次は海外へ?注目の動きはここ!(https://goo.gl/YnhXP5

今後、ECにおいて勝ち抜いていくためには

 FLAG SHOPは若い女性に親しまれている雑誌のnon-no等とも連携することが多い。FLAG SHOP自体も若い女性の訪問が多く、影響力も大きい。しかしネットで決済をするとなると抵抗に感じている若い女性も少なくないように感じる。集英社はそんな層においてもAmazonやLINEのブランド力の高さを認め、実感しているのではないだろうか。

 こうした決済多様化の取り組みは、より一層、顧客とECサイトの距離を近づけていくのだろう。そしてAmazonログイン&ペイメントとLINE Payの導入が、自社にとって決済においての機会損失を防ぐという意味で、好材料に働いていくはずだ。

 今後、Amazonログイン&ペイメントやLINE Payを導入したFLAG SHOPのように、今後も決済方法を多様化するECサイトが増えていくことだろう。売上をあげるためには顧客のニーズに幅広く対応することができるサイトが求められる。その1つの方法として決済手段が挙げられるだろう。これからのEC業界において勝ち抜いていくためには、改めて決済にも目を向けることが重要なのではないだろうか。


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