今、求められるサイトとは?リニューアルの必要性

ECのミカタ編集部

今、ユーザーに求められているウェブサイトが、大きく変化しつつある。毎年の流行はあるが、今起きている変化は単なる流行にとどまらず、数年、場合によっては十数年と続く事になるかもしれない。この変化により、これまで順調に売上を伸ばしてきたEC店舗が、急に伸び悩むという話も聞くようになった。これから生き残るECサイトとはどのようなものなのか、調べてみた。

最大の変化は、利用デバイスの変化

 経済産業省が昨年5月に発表した「平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、インターネット利用時の端末として、スマホの利用率が大幅に伸びており(42.4%)、自宅のパソコン(58.4%)に次ぐ利用率となっている。さらにスマホの利用内容として、ショッピングが48.6%と高い割合を示している。

 2014年の時点では、ECサイトのアクセス数の60%以上がスマホユーザーであり、大手ECサイトの売上の平均42%がスマホ経由となっている(エンパワーショップ(株)「【スマホ×ECサイトトレンドデータまとめ】2014年上半期速報」による)。2016年には、この数字はさらに伸びていることが予想される。また、一口にスマホといっても、iPhoneとAndroid、Androidでも機種による違い、またスマホ以外にもタブレットの利用など、ECの利用デバイスは多様化している。

 これらの変化を見ると、今までのPCでの閲覧を前提としたデザインのウェブサイトでは、市場のニーズに応えられないことが分かる。だが、この変化に対応するとして、どうしたら良いのだろうか。デバイスが多様化した今、エンドユーザーが使いやすく、購入を促すECサイトとはどのようなものなのだろうか。

変化に対応できるウェブサイトとは

 スマホの利用率の向上、デバイスの多様化を受けて、ウェブサイトのトレンドは、まず、画像重視になりつつある。スペースの限られているスマホやタブレットなどは、テキストで多くを語るよりも、商品の魅力を表す画像が一つあった方が効果的だ。逆に、魅力的な画像がないサイトは、いくら良い商品を扱っていても、伸び悩むことになるだろう。また、キャッチコピーなどのテキストにも、デザイン性、美しさが求められるようになっている。

 さらに、サイトの作りとしては、スクロールして見るスマホに対応して、垂直方向へ見やすいコンテンツが求められている。その他、細かなポイントはさまざまにあるが、その根本にあるのは、ユーザーの使いやすさだ。サイト運営側の主観ではなく、どんなデバイスのユーザーでも使いやすいことを第一としたサイトが求められている。「レスポンシブ」デザインと表現されることもある。

 以上の現状から、今のサイトでは対応できない、リニューアルをしたいとなった場合、気をつけてほしいことがある。最終的に依頼するかは別として、まずサイト制作のプロに相談してみてほしい。EC店舗が自分達の扱う商品のプロであるように、サイト制作に関するプロの視点というものがある。それにより、最初に間違った方向設定をしてしまうことを防げるはずだ。一方で、ここで述べたことは、あくまでも平均であり、扱う商品や顧客層による調整は必要だ。EC店舗には、まず、自分達が扱う商品は何なのか、その魅力はどんなところなのか、誰に売りたいのかという、根本的なところを明確にした上で、リニューアルを検討してもらいたい。

 最後に、サイトをリニューアルしたいがどこに相談したら良いか分からないという場合、ECのミカタでは、要望に応じた制作会社の紹介もしているので(http://bit.ly/1nQaXE4)、こちらもぜひ参考にしていただきたい。


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