【2025年上半期】海外ユーザーの越境購入ランキングトップは「Tシャツ」 ジグザグ調査
越境EC・ウェブインバウンド対策サービス「WorldShopping BIZ」を運営する株式会社ジグザグ(以下、ジグザグ)は2025年8月1日、保有ユーザーデータを元に、「2025年版、上半期ウェブインバウンド®︎データ」を公開した。
調査概要
◆対象者:以下、期間中「WorldShopping」を利用して商品購入をした海外カスタマー
◆対象期間:2025年1月1日~6月30日
◆出典:株式会社ジグザグ
出荷国トップ3は、アメリカ、台湾、香港
海外ユーザー向けに購入代行を行う「WorldShopping」において、2025年1月〜6月期の出荷国上位割合を確認したところ、最も多かったのは「アメリカ」で23.2%、第2位は「台湾」で17.4%、第3位は「香港」で17.2%、出荷実績は168の国と地域となった。
販売アイテムランキングの第1位は「Tシャツ」、第2位には「ぬいぐるみ」、第3位には「CD/ミュージック」のカテゴリがランクイン。また、8位には「レコード」が入り、動画系SNSを発端として若い世代を中心に日本のシティポップが再燃している影響が垣間見える結果となった。
「公式」「日本限定特典付き」アイテムにニーズ
上半期の商品別売り上げTOP5には、音楽・アニメなど、カルチャー関連の商品がランクインした。特に「日本限定」の特典が付くアイテムや日本のみで販売する限定品は越境購入されやすく、公式でしか買えないものに需要がある。また、第5位にランクインした「ふりかけ」は根強い人気で、日本食への興味・関心が強いこともうかがえる。
国土交通省観光庁が公開した「インバウンド消費動向調査2024年調査結果」によると、訪日外国人の旅行消費額は8兆1257億円に達しており、コロナ禍以降と同様の成長が続けば、2025年には10兆円規模に到達する見通しである。
費目別では、宿泊費が33.6%、買物代が29.5%、飲食費が21.5%を占めており、旅行中(旅ナカ)に多くの「日本食」に触れる機会があることがわかる。ジグザグでは、「そこで商品を知り、旅アトに越境ECを通じて商品を購入しているものと考えられます」と考察している。
訪日経験は、旅行中以外にも消費を促すことが示唆され、旅行の前後や旅行中でも日本のECサイトでの購入体験を生み出すことは「ウェブインバウンド」という新たな経済圏の可能性を秘めている。今後も成長が見込まれる同マーケットの動向に、引き続き注目したい。