日本郵便✕楽天が展開する新サービス「はこぽす」始動
Amazonに続く日本郵便のEC強化策
日本郵便株式会社(代表取締役社長:高橋亨 以下、日本郵便)は、楽天株式会社(代表取締役会長兼社長:三木谷浩史 以下、楽天)と連携を行ない、「楽天市場」で購入された商品の受取りに関し、試験的に新サービスを提供すると発表した。
ゆうパック受け取りロッカーサービス「はこぽす」が、渋谷郵便局、世田谷郵便局ほか東京都内25箇所の郵便局に設置される。楽天市場のユーザーは、楽天市場で商品を購入した際、配送方法指定時に自宅の他にも「はこぽす」の選択が可能になる。これにより、楽天市場ユーザーは都合の良い時間帯に受け取りが可能になり、配達員は不在による再配達のコストを減らすことができるなど、利便性の向上がはかれる見通し。
「はこぽす」での受け取りが対象となるゆうパックサイズは、3辺合計が100cm以内で、それぞれ長辺58cm以内、短辺40cm以内、高さ37cm以内、重さは30kg以内。
2015年4月9日10時以降に、楽天市場の約300の出店事業者より商品購入する際「はこぽす」が利用できるようになる。
サービス試験運用は2015年10月末までとしている。
日本郵便は以前にも、Amazonや住環境メーカの株式会社ナスタと物流インフラ構築の向上を目指す取り組みを行ない、次世代ポスト『Qual』(戸建住宅用ポスト)と『D-ALL』(集合住宅用ポスト)などを開発しており、不在による再配達など、受け取り時のコストに対する意識の高さがうかがえる取り組みが続く。今回の「はこぽす」もその一環であろう。
受け取り側も配達側も工数を減らせる施策が、ECの普及が進めば進むほどに急務となっている現状、さらに様々な受け取りサービスの開始にも期待が高まる。