多才な活躍を見せるアマゾンWebサービス

AWSの基盤設計を標準化し、ローソンの既存システムとのハイブリッド運用を実現

株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区 取締役社長:佐久間 嘉一郎 以下、日立ソリューションズ)は、株式会社ローソン(本社:東京都品川区 代表取締役社長:玉塚 元一 以下、ローソン)の業務系システムのクラウドへの全面移行を支援。また、「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」を適用し、既存システムと「Amazon Web Services」とのハイブリッドな基盤運用を実現したと6月1日に発表した。

「Amazon Web Services」(以下、AWS)は、Amazon Web Services, Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービス。2006年7月に公開され、多くの企業のWebサイトやクライアントサイドアプリケーションに対してオンラインサービスを提供している。ローソンは、本格的なクラウド活用の一歩として「AWS」を導入。ビジネスモデルや業務に適したシステム基盤の設計・構築を推進していく。日立ソリューションズは、その導入支援に携わった。

日立ソリューションズは、クラウド基盤の設計に際して、AWSのメリットを生かしながら既存システムとシームレスに連携するシステム構築を実現できるよう標準化を進め、さらに部品の組み合わせなどを「ルール化」することで、システム基盤の短期間での立ち上げを行った。また、「AWS」を利用したシステムの運用監視を行うサービス「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」を適用することで、オンプレミスの既存運用基盤と連携して「AWS」上のジョブ管理や稼働状況の確認を行うことも可能としている。これによりローソンは、AWS上のシステム構成やネットワーク構成を意識せず、既存運用基盤からAWS上のジョブ実行や監視を行う環境を整備。既存システムと「AWS」のハイブリッドな基盤運用を実現したとのこと。

他にも「AWS」導入を支援するサービスや「AWS」活用の新サービスが登場

同日、ハンズラボ株式会社(代表取締役社長:長谷川秀樹 以下、ハンズラボ)が、「AWS」の導入支援サービス及びパッケージプランを企業向けに本格展開するとの発表があった。ハンズラボは、アクセス急増にも耐えられるWebサイトを構築する「ホームページ移行」と、BCP対応、事業拡大によるサーバ増設など、ビジネスの変化に柔軟に対応するシステム基盤を提供する「業務システム移行」の2つを軸に、用途に応じた多様なプランを展開し、多くの企業にAWS導入によるメリットを提供していくとのこと。

さらに、インフォサイエンス株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:宮紀雄 以下、インフォサイエンス)が、「AWS」上で記録される、あらゆるログの統合管理・分析を可能にする新製品「Logstorage for AWS」のリリースを発表。同製品は、これまでインフォサイエンスが「AWS」向けに提供されてきた「Logstorage」において、AWSのAPI呼び出しを記録するオプション機能「AWS CloudTrail」や、「AWS」上のリソースの構成変更を記録する「AWS Config」の機能を統合し、「AWS」上のログ管理に特化したサービス。「AWS」上のログの統合管理はもちろん、50種類以上のレポートテンプレートによる分析、最大10分の1にまでログを圧縮するデータベース格納機能を提供していく。

また、株式会社スカイアーチネットワークス(本社:東京都港区虎ノ門 代表取締役社長:江戸 達博 以下、スカイアーチ)からは、「AWS」を採用したストリーミング(動画)配信環境を提供するサービスの開始が発表されている。同サービスは、動画をアップできる状態まで、スカイアーチにて「AWS」の環境を構築。また、構築した環境のヘルプデスク、監視等の保守・運用もサポートするというもの。「気軽に動画配信プラン」「本格動画配信プラン」に加え、リアルタイムに動画が配信できる「LIVE配信プラン」も用意。専用環境の利用は、月額10,000円からの低コストになっている。


幅広い活躍を見せるAWS、今後もAWS活用企業は拡大していくことが予測される。