オフィス用品「アスクル」が メーカー物流事業の請負開始

物流請負の第一弾は、シナジーの高い「ネスレ日本」

アスクル株式会社(代表取締役社兼CEO:岩田彰一郎 以下、アスクル)とネスレ日本株式会社(代表取締役社兼CEO:高岡浩三 以下、ネスレ)は、物流領域における業務提携に基本合意したと発表した。

直販ビジネスにおいて両社は物流の最適化をはじめ、当日配送の導入の検討など、サービス向上に取り組んでいきたいとしている。
アスクルは、ネスレ日本商品の荷扱いの増加や販売機会の獲得など、提携のシナジーによる新たな収益機会の創出を目指す。 まず、アスクルグループの物流子会社の Bizex 株式会社が大阪市此花区に新たに拠点を設け、6月22日よりネスレ日本の商品の配送を開始していく見通し。

アスクルは、オフィス用品通販のパイオニアとして、“明日届く”という時間を約束したスピード配送をいち早くサービスとして実現したことから、物流の仕組み構築とその遂行力を強みとしている。今回の提携で、まずは受託在庫の管理や拠点運営から出荷、配送までを、信頼のアスクル品質で提供するとしている。また、メーカーと流通を最短で繋ぐ最適ECモデルの実現により、 新たな価値の提供も目指していきたいとしている。

ネスレ日本は、中長期の成長戦略の一つに直販ビジネスを掲げており、会員数 400 万人を超えるエンタテインメントサイト「ネスレ アミューズ」内で展開する「ネスレ通販オンラインショップ」や、 「ネスカフェ アンバサダー」などを通じて、年々直販ビジネスを拡大 している。当日翌日配送の実現やお客様主義の徹底を実現するアスクル独自のノウハウで、直販ビジネスのさらなる 成長を目指していきたいとしている。

アスクルの社会最適流通プラットフォームの活用と、ネスレ日本直販ビジネスのさらなる成長を目指す姿勢が合致した今回の物流事業へ、期待が高まる。激動の物流業界に一石を投じる新興勢力となり、BtoB配送事業参入か。