楽天が米バーチャル試着サービス会社を買収子会社化

「バーチャルフィッティングルーム」で実店舗のような体験を

楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史 以下、楽天)は、バーチャル試着サービスを提供するFits.me Holdings Limited(本社:英国・ロンドン、CEO ジェームズ・B・ガンブレル 以下、Fits.me社)の発行済み全株式を取得し、完全子会社したと発表した。

 Fits.me社は、アパレルを中心とする小売業者を対象に、オンラインでの「バーチャル・フィッティングルーム(試着室)」を可能するSaaS(Software as a Service)型サービスを提供する事業者。
小売業者は、自社のオンラインストアにFits.me社の「バーチャル・フィッティングルーム」を導入することで、ユーザーに実際の店舗で試着をするようなバーチャル体験を提供できるようになる。ユーザーは、自分の体形やサイズを入力することで、気になる商品を試着した際のイメージ画像を見たり、画面上で様々なサイズの商品を着せ替えたりして、購入前にどの服が自分に合うのかを確認することが可能。これにより、小売業者にとっても、配送後の返品数を減少させることが期待できる。

Fits.me社が楽天グループに加わったことで、今後さらなるEコマースおよびマーケティング支援のサービス拡充が期待される。Fits.me社は楽天グループの一員として、今後も同様にサービスを継続し、既存顧客の成長を支援するとともに新規顧客の開拓を図っていきたいとしている。

楽天の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏は、次のようにコメントしている。

「Fits.me社は、オンライン・ショッピングの楽しさと便利さを象徴するようなサービスを提供しており、成長を続ける当社のECサービスをさらに補完する存在になると期待しています。『バーチャル・フィッティングルーム』は、ユーザーがオンラインでより現実感のあるショッピング体験をできるようにするだけではなく、事業者にとってもサービス向上に欠かせない貴重なデータを得ることを可能にします。」