メルカリ、サーキュラーエコノミーを推進する調査・研究メディアを公開

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ECのミカタ編集部

メルカリ、サーキュラーエコノミーを推進する調査・研究メディア「サーキュラーエコノミー総研 by mercari」を公開

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は2025年6月27日、調査・研究機能を持つメディア「サーキュラーエコノミー総研 by mercari」を公開した。

専門家やプロジェクトの推進者によるリアルな声を届ける

「サーキュラーエコノミー総研 by mercari(以下、CE総研)」は、これまでフリマアプリの社会的影響、二次流通市場の可能性を研究してきた「メルカリ総合研究所」とリコマース市場の影響を探求してきた「リコマース総合研究所」の活動を統合・発展させるものである。

◆活動内容
サーキュラーエコノミー(循環型経済)に関する調査・研究を行い、ウェブサイトでの記事コンテンツや、専門家やプロジェクト推進者の生の声を届けるPodcast番組などを通じて、事業者、行政・研究者、メディア関係者、そして生活者へ新たな発見や示唆を提供する。

◆主な調査
研究テーマ:「社会(Society)」「経済(Economy)」「環境(Environment)」の3つの視点から、情報発信を行う。

◆初期掲載コンテンツ
▷「エシカルな選択を促す条件とは〜メルカリはサーキュラーエコノミーの好事例となるか」(慶應義塾大学 商学部 教授 山本晶氏)
▷「ヤクルトレディが繋ぐサーキュラーエコノミー 〜ヤクルト山陽の地域に根差したリユース事業〜」(ヤクルト山陽 サステナ推進部 課長 長田宗一郎 氏、リユースチーム 主任 天野貴美子 氏)

※画像元:メルカリ、サーキュラーエコノミーを推進する調査・研究メディア「サーキュラーエコノミー総研 by mercari」を公開(株式会社メルカリ)

共同調査・研究パートナーについて

CE総研では、客観的かつ多角的な調査・研究を推進するため、外部の専門家や機関との連携を重視。初期のパートナーとして、以下の有識者との共同調査・研究が予定されている。

◆近藤尚己氏
▷京都大学 大学院医学研究科 社会疫学分野 教授
▷京都大学 成長戦略本部Beyond 2050社会的共通資本研究部門 部門長
▷一般社団法人 安寧社会競争イニシアチブ(AnCo) 代表理事

◆山本晶氏
▷慶應義塾大学 商学部 教授

山本晶氏は本件について、「ウェルビーイングのような文脈を研究している研究者など、異分野の専門家がサーキュラーエコノミーに関心を持ち、共に研究できることを期待しています」とコメントした。

サーキュラーエコノミーへの移行を加速

メルカリは「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションのもと、誰もが参加できるマーケットプレイスを通じて、限りある資源が大切に使われる社会を目指す。これまで、二次流通市場の可能性を探る「メルカリ総合研究所」(2019年公開)や、リユース・リペアなどを含む「リコマース」市場に特化した「リコマース総合研究所」(2023年公開)を通じて、調査研究や情報発信を続けてきた。

一方で、サーキュラーエコノミーを社会全体で本格的に推進するには、より多様な視点からの調査や研究、社会全体の意識・行動変容を促す客観的な情報発信、そして分野を超えた「協創」が不可欠であると指摘。CE総研からの発信を通じて事業者、行政、研究者、生活者といった多様なステークホルダーとの連携を深め、サーキュラーエコノミーへの移行を加速させることを目指すとした。

持続可能な社会を実現するための取り組み・発信として、今後のCE総研の動向に注目したい。