富士通のヘッドレスコマースを導入したファミマオンライン、開始3カ月で受注金額は約1.5倍に
株式会社ファミリーマートは、富士通株式会社が提供するヘッドレスコマース構造を採用したデジタルコマース基盤を導入して2025年3月にスタートしたECサイト「ファミマオンライン」が、開始から3カ月で受注金額が昨年同月比で約1.5倍、サイトアクセス数が約18倍となったことを発表した(※1)。
ファミリーマートならではの魅力的な購買体験を提供
ECサイト「ファミマオンライン」は従来のオンラインサービスを統合し刷新したECサイトであり、限定グッズやご当地グルメのほか、「コンビニエンスウェア(※2)」では、これまで取り扱いのなかった衣料品のサイズ展開を加えるなど、豊富な品揃えと、ファミリーマートならではの魅力的な購買体験を提供している。
本システム構築において、富士通株式会社のデジタルコマース基盤「Unified Commerce」を導入することで、既存システムを大きく変更することなく短納期でECサイトを刷新し、顧客のニーズに合わせた機能追加や、新しいタッチポイントへ迅速かつ柔軟に対応できるようになった。
本プロジェクトは、リテールを中心に長年デジタルコマース構築経験を持つ富士通のソリューションエンジニアチームと、ファミリーマートの業務やシステムに精通したアカウントチームが協働し、ビジネスの成長に合わせたシステム拡張やコスト最適化が可能なプラットフォーム構築を実現している。
フロントエンドとバックエンドを分離
「Unified Commerce」では、フロントエンドとバックエンドを分離し、それぞれが独立したヘッドレスコマース構造(※3)を採用することで、新たなタッチポイントへ対応する場合も、基幹となる業務ロジックへの影響を最小限に抑えることを可能にしている。
ヘッドレスコマース構造のイメージ(図右)
※画像元:ファミリーマートの新デジタルコマース事業「ファミマオンライン」を富士通のヘッドレスコマースが実現(株式会社ファミリーマート)
「ファミマオンライン」は、様々なタッチポイントを連携するとともにそれらを統合することで、ファミペイアプリ上からオンラインサイトへ遷移しやすくし、利便性を高めている。また、約1万6300店舗の店舗網を活用し、顧客の買い物体験の価値向上につなげていく考えだ。
※1:これまで展開していた、ファミペイWEB予約やギフトサービスの2024年度同月受注額の合計および、合計サイトアクセス数との比較
※2:2021年3月に展開開始した、ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド
※3:フロントエンド(顧客接点)とバックエンドシステム(業務システム)を分離させたシステム構成