RoktがCanalを買収、ブランド名を「Rokt Catalog」へ移行
Roktは2025年7月17日付けで、EC事業者のさらなる収益源拡大を支援することを目的に、Canalの買収によって提供サービスを拡充したと発表した。
Canalの製品とブランド名を「Rokt Catalog」へ移行
今回の買収により、Canalが持つ分散型コマース(※)と、RoktのネットワークやAI・機械学習を搭載した「Rokt Brain」が完全に補完し合う。これにより広告主ブランドは、プレミアムかつ成果重視の流通チャネルを通じて新規顧客を獲得できるようになる。
併せて、供給事業者および小売事業者向けに、Canalの製品とブランド名を「Rokt Catalog」へ移行。
「Rokt Catalog」では、Rokt Brain(RoktのAI・機械学習による「関連性」エンジン)によって高度に制御されたトランザクション・モーメント内で、高品質な第三者製品を提供し、「Rokt Pay+」「Aftersell by Rokt」「Rokt Thanks」といったeコマース事業者向けプロダクトの新たな価値を拡充する。
EC事業者へ優位性を再定義
Canalのネットワークには、Macy’s、SHEIN、Anine Bing、True Classic、Jonathan Adler、3.1 Phillip Lim、Uncommon Goods など、1900の主要な小売事業者およびDTCブランドが含まれており、この買収により、Roktは堅調な事業拡大を続けている。
2025年、Roktのネットワークは世界中の数千の主要なEC企業において75億件を超える取引を処理。販売事業者は、顧客に対してシームレスな購買体験を提供するとともに、表示するオファーの種類を柔軟に管理できるようになると見込まれている。
Rokt CEOであるブルース・ブキャナン氏は本件について、以下のようにコメントする。
「この買収は、当社の製品とRoktネットワークを拡大するだけでなく、EC事業者に対し我々が提供する優位性を再定義することでもあります。CanalがもつカタログとAI搭載によるRokt Brainの統合により、すべての顧客の購買体験を向上させる新たなレベルのレレバンス(関連性)を実現します」
EC事業者の収益拡大と、消費者のユーザ体験の最大化の幅を広げる動きだ。今後の取り組みに注目が集まっている。
※1:ブランドが自社以外のサイトやパートナー経由でも商品販売ができる仕組み