メルカリと駿河屋が資本業務提携契約を締結 グローバルOMOを推進

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ECのミカタ編集部

メルカリ、駿河屋と資本業務提携契約を締結

株式会社メルカリと株式会社駿河屋は2025年12月17日、資本業務提携契約(以下、本提携)を締結したことを公表した。

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日本最大級の商品数を実現

本提携を通じて駿河屋のエンタメ・ホビー在庫を活用し、メルカリのグローバル戦略を加速していくために以下の取り組みを実施する。

◆日本最大級のエンタメ・ホビー商材の品揃えを実現
▷メルカリのマーケットプレイス上に駿河屋の全商品を連携させることにより、エンタメ・ホビー領域において日本最大級の商品数を実現。
▷日本国内での駿河屋の公式ECサイトは駿河屋.jpとメルカリ駿河屋店のみとなり、両サービス上で駿河屋.jp(公式オンライン)の全商品を同一価格で購入が可能。

◆販路の共同構築とOMO(オンラインとオフラインの融合)の強化
▷メルカリグローバルアプリ上で駿河屋の公式ECサイトを展開、世界中の顧客が日本最大級のマーケットプレイスでエンタメ・ホビー商材の購入が可能。
▷両社のアセットを活用し、日本のエンタメ・ホビーカルチャーの発信拠点となる「旗艦店」を国内外で展開。
▷オンライン(メルカリ/越境EC)とオフライン(駿河屋店舗)を連携させた、グローバル規模でのOMOマーケティングを推進。

◆AI技術の融合による安心・安全な取引環境の構築
▷駿河屋の保有する約3000万件の商品カタログデータ及びカタログ構築能力と、メルカリの取引データ・AI技術を連携。
▷駿河屋の「真贋鑑定ノウハウ」を活用し、偽造品の排除による適正流通に向けた取り組みを国内外にて推進し、安心・安全な取引環境を構築。

※画像元:駿河屋と資本業務提携契約を締結(株式会社メルカリ)

安心・安全な取引環境を実現

国内エンタメ・ホビー商品の流通市場も急速に拡大する中、グローバル市場では正規流通が十分に整備されていない地域も多い。「生活者が安心・安全に購入できる環境が整っていないという課題がある」とメルカリは指摘する。

特に正規品が適切に届きにくい地域では、価格の不透明性や偽造品・海賊版の流通が生じやすい市場構造が続いている。日本の文化的価値を正しく届けるための信頼性の高い流通基盤が求められていた。

このような市場課題に対しメルカリと駿河屋は、それぞれが持つテクノロジー基盤・越境ECの知見と豊富な在庫・商品カタログデータ・専門的な鑑定力を組み合わせることで世界中の需要に応える、エンタメ・ホビー領域における、日本最大級の品揃えと安心・安全な取引環境を実現させるとした。

安心して利用できる新しい信頼モデルを築く

今後、メルカリは本提携を起点にオンラインとオフラインを連携させた、新しい循環型リユースモデルを推進。まずはエンタメ・ホビー領域での取り組みを深化させ将来的には他の商材カテゴリーにも広げることで、日本が育んできた多様な文化的価値を世界の顧客へ届けるための基盤づくりを進めている。

一方、駿河屋は本提携によりメルカリが持つ開発能力やオンラインサービス運営力を最大限に活用し、より信頼性の高い取引環境を整備する。これにより、ボーダーレスで安全な商流を確立。世界規模でのエンタメ・ホビー商材の循環と事業の飛躍的な拡大を強力に推し進めるとした。

同社代表取締役社長 杉山綱重氏は本提携について「駿河屋の強みを、メルカリが持つAI技術や越境ECの基盤と掛け合わせることで、お客さまが安心して利用できる新しい信頼モデルを、ともに築いていけると考えています」とコメントしている。

オンラインとオフラインをつなぐ、世界最大級のエンタメ・ホビー流通網の実現に期待が寄せられる。


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