プレイド、コマースメディア事業を開始 2026年春頃にベータ版を提供

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ECのミカタ編集部

プレイド、コマースメディア事業の開始を発表

株式会社プレイドは2025年11月4日、コマースメディア事業「KARTE Offers(カルテ オファーズ)」の提供を発表した。

コマースメディア事業の立ち上げを包括的にサポート

「KARTE Offers」では企業の保有する1st Party Customer Dataを活用したコマースメディア事業の立ち上げを包括的にサポートする。

1st Party Customer Dataを活用し、プレイド独自のAIモデルで自動的に解析することでマッチング精度の高い広告配信が可能。KARTEで培ったオンサイトマーケティングの知見を利用し、広告クリエイティブや配信ページ、表示タイミングなどについても顧客の体験を阻害しないように最適化する。

収益性を最大化するため本サービスでは広告取引にオークション形式を採用。これによってインプレッション(広告の表示回数)が適正な価格で取引可能となる。また、エンデミック広告(広告の露出と決済が同一サービス内で完結する広告)とノンエンデミック広告(表示された広告をクリックすると別のサイトに遷移する広告) )の2つを同時に支援。なお、「KARTE Offers」ベータ版の提供開始は、2026年春頃が予定されている。

※画像元:コマースメディア事業の開始を発表(株式会社プレイド)

新たな収益源の構築への可能性が広がる

2015年にCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を提供開始したプレイドは、EC、流通、金融、不動産、旅行やエンタメなどさまざまな企業の1st Party Customer Dataと呼ばれる顧客データを収集・解析し、顧客体験向上を支援してきた。

2022年に広告事業を開始して以降、1st Party Customer Dataを用いて広告配信最適化を実現する「KARTE Signals」をローンチ。広告レポート作成や運用業務の自動化を手がけるアジト株式会社をグループ会社化するなど、インターネット広告の領域に新たな付加価値を創出する事業を目指し、取り組みを進めている。

こうした中、KARTE利用企業から「リテールメディア事業を検討しているが、KARTEならサービス利用体験を阻害せずに、当社のユーザーの志向に合った広告配信が実現できるのではないか」という要望があがったことから、コマースメディア事業「KARTE Offers(カルテ オファーズ)」を開始する運びとなった。自社のサービスサイトやアプリ内で広告を表示することで、新たな収益源の構築が期待される。今後の動向に注目したい。