W2が「LOGILESS」とAPI連携 自動出荷や複数拠点からの出荷が可能に

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ECのミカタ編集部

W2、EC自動出荷システムを提供するロジレスとAPI連携を開始

W2株式会社(以下、W2)は2025年7月15日、同社が展開するECプラットフォーム「W2 Unified」「W2 Repeat」と、株式会社ロジレスが提供するEC自動出荷システム「LOGILESS」がAPI連携を開始したことを発表した。

日々の出荷オペレーション工数を改善

「LOGILESS」との本連携の対象となるサービスは、総合ECプラットフォーム「W2 Unified」とサブスク/定期通販特化型ECプラットフォーム「W2 Repeat」。W2の発表によると連携によって期待される効果は以下の通り。

◆受注から出荷までの作業をワンストップで対応可能
10分に1回の間隔で注文情報データが倉庫事業者の画面に連携され、自動で出荷指示を出すことが可能に。全注文の90%以上を自動出荷することができ、出荷オペレーション工数を大幅に改善できる。

◆事業規模に合わせて在庫保管先を複数の倉庫に分散可能
事業規模に応じて複数の倉庫を柔軟に使い分け、配送や倉庫コストの最適化を実現できる。配送先の都道府県や倉庫の在庫状況に応じた出荷元の自動振り分けが可能。

◆複雑な出荷指示もシステム設定(RPA機能)で自動化
出荷指示をあらかじめシステム上で条件設定することで自動化でき、受注状況に合わせて施策を打つことで売上UP・顧客満足度向上が狙える。

※画像元:EC自動出荷システムを提供するロジレスとAPI連携を開始(W2株式会社)

受注業務・出荷業務・在庫管理の自動化を実現

EC事業の成長に伴う発送件数の増加や送料の高騰など、近年さまざまな物流課題が顕在化。こうした流れを受けて、商品発送時にあいさつ状や販促チラシなどを同梱し、ブランド価値の向上や他社との差別化を図る企業も増加している。

これに対してW2は、「顧客一人ひとりに最適な同梱物を届けようとすると、オペレーションが複雑化し、現場の負荷が増大します。限られたリソースで受注から出荷までを効率化しつつ、ブランド価値を高める取り組みが求められています」と指摘する。

今回、「LOGILESS」と連携することで「W2 Unified」「W2 Repeat」を利用しているEC事業者は、物流倉庫へCSVを送付したり、個別に出荷指示を出したりすることなく、商品をスムーズに出荷できる。また、受注処理・出荷手配・在庫管理といった反復業務の自動化により、業務効率の大幅な向上にもつながるとした。

W2は今後も、ECプラットフォームに対して柔軟な機能開発やシステム連携の強化に注力していく方針だ。EC事業者にとって喫緊のテーマである物流の最適化のためにも、引き続き動向を注視したい。


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