「置き配」利用経験者の約7割「この1年で利用が増えた」 ヤマト運輸調査
ヤマト運輸株式会社は2025年11月27日、「置き配」の利用状況・利便性に関するアンケート第2弾の結果を公表した。
調査概要
◆調査期間:2025年11月8日~11月14日
◆調査対象:ヤマト運輸公式LINE・X・Instagramのアカウントユーザー
◆対象年齢:10代以下・20代・30代・40代・50代・60代・70代・80代以上
◆調査地域:全国
◆調査方法:インターネット(アンケートフォームへの回答)
◆回答者数:1万1735人
◆出典:「置き配」の利用状況・利便性に関するアンケート第2弾を実施(ヤマト運輸株式会社)
利用経験率は前年からほぼ横ばい
ヤマト運輸に限らず、「これまでに置き配を利用したことがありますか」という質問に対し、75.0%が「利用したことがある」と回答。利用経験率は前年の78.5%からほぼ横ばいの結果となった。
一方で、置き配利用経験者のうち69.0%が「この1年で置き配利用数が増えた」と回答しており、利便性の高さなどからリピート利用している方が多い様子が見受けられた。

ヤマト運輸で利用できる受け取り方法のうち、最も利用している受け取り方も調査。1位「対面配達」(44.0%)、2位「置き配」(36.9%)、3位「宅配ボックス」(13.3%)という結果になった。
昨年実施したアンケートと比較すると、「対面配達」での受け取りは4.4%減少。一方「置き配」での受け取りは3.1%増加、「宅配ボックス」での受け取りは3.6%増加している。従来の「対面配達」主流の受け取りから、顧客のライフスタイルに合わせた受け取り方法への移行が進んでいることが判明した。

利便性から「置き配」を利用
置き配を利用することで得られるメリットは「荷物の受取時間に制約されずに過ごせる」(86.3%)が最多に。続いて「再配達の手続きから解放される」(73.1%)となった。
昨年実施したアンケートでは置き配を利用した理由として「ドライバーに何度も来てもらうのが申し訳ない」(89.5%)が1位だったが、より利便性を重視して利用している様子がうかがえる。

一方、ヤマト運輸に限らず置き配を利用したことがない人の「置き配を利用しない理由」の1位は、2年連続で「盗難リスクが不安」(66.3%)となった。続いて「雨で濡れるのが不安」(43.8%)、「対面で受け取りたい」(23.7%)などの理由が続く。
「置き配」と「時間指定」を活用
ヤマト運輸に限らず、置き配を利用したことがあると回答した人に「置き配を安心して利用するために何か対策をされていますか」と質問。39.6%が「時間帯指定を活用して、長時間荷物が置かれた状態にならないようにしている」と回答した。

ヤマト運輸は、2024年6月から個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」会員を対象に「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に「置き配」を追加。それに伴い、2024年11月に「置き配」の利用状況・利便性に関するアンケート第1弾を実施している。
同社は「これらの結果を踏まえ、お客さまのご都合やニーズに応じたより安心・便利なお荷物の受け取り方法をお選びいただけるよう、引き続きサービスの向上に努めます」とコメントしている。
「受け取り方法の選択」や「時間指定」を注文時に行っているEC事業者も増えている。これからも、配達の効率化やスムーズな物流に向けた取り組みを進めていきたい。


