メールマガジン起点の購買行動が活性化 ユミルリンク、ライトアップ共同調査
ユミルリンク株式会社と株式会社ライトアップは2025年6月5日、メールマガジンの役割と価値に関する共同調査の結果を公表した。
調査概要
◆調査方法:インターネットリサーチ
◆調査地域:全国
◆調査対象:20歳以上の男女
◆企業やブランド、店舗などのメールマガジンを登録している人
◆有効回答数:1109人
◆調査期間:2025年5月1日~5月2日
◆出典:ユミルリンク株式会社
メールマガジン起点での購買行動は活性化
両社が毎年行っている定点観測調査において質問している「メールマガジンをきっかけに取った行動はあるか」という項目では、「気になった商品やサービスをWebで購入・申し込みする」が+4.2ポイント、「Webでクーポンを利用する」が+5.8ポイントとなるなど、今回は全ての選択肢で昨年の回答を上回る結果となった。
同じく「メールマガジンをきっかけに1回の買い物で最大いくら利用したか」という質問でも、一部の金額帯で昨年度を超える回答が確認された。
特に顕著だったのが「1万円以上」の割合であり、昨年はWebで11.0%、実際の店舗で7.3%だったのに対し、今回はWebが20.7%、店舗が14.8%と大きく増加している。
本結果についてユミルリンクは「メールマガジン起点での購買行動は活性化していると言えそう」と、考察している。
「最も信頼できるツール・媒体」はメールマガジンがトップ
商品購入やサービス利用を検討する際に、企業・ブランドからの発信として最も信頼できるツール・媒体を尋ねると、若者の支持が厚いSNSを抑えて、メールマガジンが16.3%で最も信頼できる発信手段であることが明らかになった。
メールマガジンにユーザーが期待している内容について、最も多かった回答は「自分にとって役立ちそうな情報」で56.1%を占めた。ユーザーは信頼のおける情報元から、自分に最適な情報を受け取れることを期待しているといえるだろう。
ユーザーが興味ある情報を届けることが重要
一方、「メールマガジンの配信停止を決める理由」を問うたところ、「自分の興味がない情報ばかり届いたとき」が66.1%と大多数を占めた。メールマガジンの効果を上げるためには、ユーザーにとって役に立ち、興味のある情報を届けることが重要となる。
ユミルリンクは本調査結果について「信頼のできる企業から、自分にあった情報を受け取るという体験は、SNSや生成AIでは得られないものです。SNSや生成AIが台頭する時代だからこそ、メールマガジンはこれまでとは違う新たな価値を持てたと言えます」とまとめている。
顧客との関係構築はEC売上を伸ばすうえで不可欠な取り組み。メールマガジン起点の購買行動が活性化しているという本調査結果は有益なヒントとなるだろう。