メール配信システム「Cuenote FC」に新機能搭載。複雑化するマーケティングを支援

ECのミカタ編集部

 ユミルリンク株式会社(本社:東京都渋谷区)は、メール配信システム「Cuenote FC」にABテスト機能、IDリスト連携機能など、マーケティング機能を強化した最新版を2017年7月19日から提供開始すると発表した。

 企業のマーケティング活動において、施策の効果を高めるため、PDCAサイクルを高速に実行し、継続的に改善することが求められている。一方、PDCAサイクルを実行するうえでは、評価と改善のプロセスを繰り返し実行する必要があり、その継続的な取り組みには、運用負担が増大するという課題も発生している。

 メール配信システム「Cuenote FC」では、こうした背景からABテストの評価・実行プロセスを自動化することで、その運用負担を軽減し、施策効果を高めるため、マーケティング機能の追加・強化に至った。ということで今回追加で強化された機能を紹介しておきたいと思う。

 まずはABテストの機能について。ABテストを実行する割合と評価基準(開封率、クリック率)を事前に設定するだけで「AB テスト配信から評価・実行」のプロセスを自動化してくれる。この機能を利用することで、「メール開封率を改善することを目的とした件名(タイトル)のABテスト」、「メールのクリック率を改善することを目的としたコンテンツやクリエイティブのABテスト」を自動で実行できるようになる。

 さらに、ABテストでは、件名もしくはコンテンツに専用のタグを挿入し、1回の登録で、ABパターンそれぞれのメール文章を設定できるため、2種類のメール文書を登録する運用負担も軽減してくれる。

 次にIDリスト連携について。近年、企業ではさまざまなデータを蓄積・活用するため、各種マーケティングツールと自社データベースとの連携ニーズが高まっているが、データ連携の実現には、会員IDリストとメールアドレスを紐づけるための開発が必要である。

 この機能は、メールアドレスを保有しないマーケティングツールから出力された「会員IDリスト」と企業が保有するメールアドレスを含む「会員データ」を「Cuenote FC」が紐づけ、連携にかかる開発負担の軽減、各種マーケティングツールとの連携を可能としてくれる。

 そしてディープリンクの効果測定機能も追加された。クリック測定機能を拡張し、ディープリンクに対応したことでモバイルアプリ内の特定ページに直接遷移するためのリンク(ディープリンク)に対する効果測定も可能となった。

複雑化するマーケティングと重要度が増すツールの活用法

 ユミルリンクでは、今回のマーケティング機能強化に加え、第二弾の機能強化も予定しているという。企業と消費者のコミュニケーションを実現するメール配信システムのプラットフォームとして、今後もさらなる機能やサービスの拡充に努めていくとした。

 企業のマーケティングは得られる情報量こそ増えたが、その工数の多さから複雑さも同時に増している。こうしたツールをうまく使うことで業務や効率、売り上げが劇的に改善したりもする。自社の問題点がどこにあるのかを明確にするためにも、こうしたツールを活用していくことは大いに”アリ”なのではないだろうか。

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