リユース市場、4期連続の増収も「休廃業・解散」大幅増加 TSR調査

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ECのミカタ編集部

「リユース市場」 物価高とインバウンドが追い風 4期連続の増収も、休廃業・解散が大幅増加

株式会社東京商工リサーチは2026年5月25日、2026年「リユース業」業績動向調査の結果を発表した。

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売上高合計、4期連続で拡大

全国のリユース業251社の最新期の売上高合計は5775億4600万円(前期比11.2%増)となり、4期連続で拡大した。また、利益合計は159億9400万円(同5.7%増)で、3期連続で150億円を超えた。

この結果について東京商工リサーチは「自宅の不用品を換金化できる経済的メリットに加え、中古品の再利用による環境負荷の軽減や資源循環への配慮なども、ニーズを捉えているようだ」と分析している。

※画像元:「リユース市場」物価高とインバウンドが追い風(株式会社東京商工リサーチ)

企業間の利益格差は広がる兆し

最新期の利益では、黒字が207社(構成比82.4%)と8割を超えた。前期との比較では増益が99社(同39.4%、前期同数)、減益が106社(同42.2%、同102社)とほぼ拮抗している。

順調なリユース業界だが買取価格の上昇や人件費、店舗維持費などの負担増により、企業間の利益格差は広がる兆しが見えてきた。

※画像元:「リユース市場」物価高とインバウンドが追い風(株式会社東京商工リサーチ)

リユース業の休廃業・解散、倒産を年次別で分析したところ、2025年の休廃業・解散は122件(前年比29.7%増)で大幅に増加。また、倒産も25件(同4.1%増)と僅かに増加した。

業界内ではM&Aを含む再編もみられるが、仕入れ買取、販売両面での競争環境は激しさを増しており、今後はさらに淘汰が加速するとみられている。

※画像元:「リユース市場」物価高とインバウンドが追い風(株式会社東京商工リサーチ)

リピーター獲得、付加価値が生き残りの鍵

東京商工リサーチは本調査結果について、次のようにコメントしている。

「コストのよりかからない賢い選択として、リユース品の購入が選択されてきているようだ。その結果、リユース業界全体の売上高は伸長している。リユース業界は、資金力がある大手企業ほど、積極的な買取や好立地への新規出店ができ、在庫量と店舗網の拡大により成長を加速させている。一方、資金余力が乏しい企業は、買取競争でニーズの高い商品を確保しにくく、結果として販売力の強化や収益向上にもつながりづらい状況に陥る」

こうした状況から、今後は「信頼性と専門性の高い査定による、リピーター獲得力や付加価値の差が生き残りの鍵となる」と同社は分析している。拡大を続けるリユース市場。動向を引き続き追っていきたい。